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万次郎
「ごめん、意地張った。」
公園に着くなり頭を下げた彼の手は少し震えてた。
今思えばこんなに長く話さない喧嘩ってなかったから
正直寂しかったしお迎えがないのも嫌だった。
A
「分かってるよ、万次郎くんが何でパーちんを逃げさせたかったか。」
万次郎
「うん、Aにはお見通しだろうなって分かってた。あとちゃんと否定されるってことも。」
A
「失うことは辛いけど、残された人達はその人の意志を尊重して守って繋がなきゃいけないって思う。」
「パーちんが出所した時には思いっきりはしゃいで皆でどんちゃん騒ぎしよ?」
万次郎
「うん、そうだよな。…寂しい思いさせたな、ごめん。」
近所の公園で遊ぶ溝中五人衆と
ケンちゃんの囃し立てる声が聞こえて。
その温もりと回された腕で、
ああ今万次郎くんに抱きしめられてるんだって。
どっちつかずな距離、それも少し心地よくて。
だけど前にも進みたくて、大人になりたい。
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ヨイ(プロフ) - 昨日出会って2日で読み終わってしまうくらい素敵な小説でした💕原作沿いのものを求めていたので出会えて光栄です、これからも応援しています🫣🫶 (2月7日 21時) (レス) @page22 id: dc570a52d3 (このIDを非表示/違反報告)
8(プロフ) - バナナさん» バナナ様コメントありがとうございます!頑張ります😸🫶🏻 (12月25日 9時) (レス) id: 12cadc1988 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - 毎回毎回楽しみに待っています!!頑張ってください! (12月23日 16時) (レス) @page12 id: c87282774c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃむねこ | 作成日時:2023年12月15日 19時