流星雨【佐野万次郎】

2005/07/04 ページ17

　
　
　
　
　
　
夕暮れの街角、学校からの帰り道。
すっかり夏らしくなって空はまだ明るかった。






A
「平和だなぁ〜…」


赤西
「お前ら今日から、東京卍會の兵隊な？しっかり働けよ？」






前言撤回、平和で終わってくれないらしい。
その声の先にボロボロの5人組、傷1つ着いてない集団。






万次郎くんの鯛焼きのお願いが始まりで
偶然、公園の近くを通っただけなのに…。




いつもの泣き真似で、鯛焼きをねだってきて
最初は拒否したけどケンちゃんが買ってきてやってくれ、って
呟いたから、仕方なく買ってきた。




その後、万次郎くんがありがとな！ってと笑顔で言う姿…。



Aは俺に甘い！って思って見せる笑顔だと分かってるから
嫌なのに、同時に可愛くて好きだと自傷気味に感じてしまう。




手にした鯛焼き…、ムカついてきたな。



だんまりと考え込んでいたその時。
集団に視線を鯛焼きから声が大きいあの集団に転じさせた。






あれは清水将貴くん？
…確か参番隊だからパーちんの所だったけ？



面倒事に巻き込まれたくないんだけど…






A
「清将くんたち何してんの？」


清将
「Aちゃん、、！？お疲れ様っす！！いや俺らはそのっ。」


A
「大体わかるからいいよ。…ただ東卍背負ってんだから泥塗るような舐めたことしたら殺すよ？」


清将
「っス！！」


A
「分かったならはよ帰る！」






ぞろぞろと帰ってく背中を見送って……
さて残された子達はどうするべきかな。




うっわぁ〜〜〜…、ボッコボコにされてんじゃん。


容赦なくぶん殴られた痕跡が、
その身体と顔にはっきりと浮かんでる。






A
「痛い？」


？？
「ゃ、あの、そのっ、」


A
「怖がんないでいいよ、君らの人数に対してあれは無いわー(笑) ひっどい怪我だね、立てる？」


？？
「はい、そのお名前は…。」


？？
「ばっか、武道知らねえの？！東卍の姫にして紅一点、茜Aさんだろ！？」


A
「本当に裏で姫って呼ばれてるんだ…、その通り！茜Aだよ、君たちは？」


武道
「花垣武道っす。」


敦
「俺は千堂敦で、今の眼鏡が山岸一司。あそこに伸びてる黒髪が鈴木マコト、あっちの金髪が山本タクヤっす。」


A
「ご丁寧にどうも、敦くん。」
　
　
　
　
　
　
　

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