流星雨【佐野万次郎】

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それからの私たちは気まづくて、
だけど離れたくなくて、あの時よりも距離が縮まって。


それでも毎日私の学校に迎えに来て…
ちょっと変わったのは万次郎くんと手を繋いで帰ること。






圭介
「Aなんかマイキーと距離近くね？」


万次郎
「あ〜？何だよ場地、嫉妬か？(笑)」


圭介
「シット？何だよそれ、わかんねェ。」




甘ったるい香りは私の心に残ったまま。
あの時の出来事の答えが欲しい、けど動くことも出来なくて。






圭介
「あーーー！！！俺母ちゃんにお使い頼まれてたんだったワ！！！じゃあな！！A！！！マイキー！！！！！」


A
「ええ！？圭介！！…ああ、行っちゃった…。」


万次郎
「帰ろっ、また明日会えんだろ。」


A
「…あと何回こうやって一緒に帰れるかな。」






小学4年生の私と小学5年生の万次郎くん。
来年万次郎くんは6年生になって卒業しちゃう。



いつも一緒にいたから少し寂しい。






万次郎
「だから言っただろ？どんな時も傍にいるって！」


A
「中学生になっても迎えきてくれる？」


万次郎
「お姫さまの仰せのままに〜♪」






握った手をぎゅっと握り返した。
　
　
　
　
　
　
　

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