極パニック８ ページ39
Aside
いきなり目の前に現れた検非違使に、私の頭の中は真っ白になった
足が動かない
咄嗟に結界をはったけれど、長くはもたない
逃げなきゃ…ああでも、道を塞がれていて逃げられないか、後ろも行き止まりだし…とか、関係ないことを考えていた
要するに、ちょっとしたパニックになっていた
『…っ、っ！』
大倶利「おい、おい！あんた！」
『…ぁ…っ…』
大倶利「大丈夫だ！俺が倒す！」
『ぇ…だっ…あ…』
倒す？大倶利伽羅が？検非違使を？？
そんな傷だらけなのに？
ダメに決まってる
私は首を横に振った
大倶利伽羅は私の意図を汲み取ったようだけど、それでも自身を構えた
大倶利「大丈夫だ、いくら傷ついていたって、倒せる」
刀を持つ手が震えている
そこでようやく、声を出せた
『っダメです！やめなさい大倶利伽羅！』
大倶利「やめない」
『なんで！貴方は傷ついているのですよ！？折れても不思議じゃありません！』
大倶利「敵と戦って折れるなら本望だ」
『つくならもう少しまともな嘘をつきなさい！』
大倶利「俺は嘘など、っ、」
痛みに顔を歪める大倶利伽羅を支えながら、言った
『貴方は、折れたくないと思っているでしょう！？』
大倶利「……」
『他に策を考えましょう！』
大倶利「…あんた、そんなに喋るやつだったか？」
『貴方も今はよく喋りますね』
検非違使が結界を破ろうとしている
何の準備もしないまま作った結界なので、すぐに破られそうだ
大倶利伽羅もそろそろ限界だろう
…こんな時、おじい様なら、どうする…？
考えて…考えなさい、A！
ガシャン！！
2人『！！』
結界がまるでガラスのように砕け散った
そのまま、まっすぐ私に刀が振り下ろされた
ザクッ！！
一期side
ガン！ガン！
奥から刀を何かにぶつける音がする
多分、主殿が結界をはったのだろう
でも、もし、結界が破られたら？
主殿達は、どうなる？
死───
一期「っ！！」
私は今、何を！
余計なことを考えずに、走らなければ！
音がだんだん近づいてきた
ガン！！ガン！！！
そして、声も聞こえる
『……を考えましょう！』
主殿の声！生きていらっしゃる！
道を曲がると、そこには結界を破ろうとしている大太刀の検非違使と主殿と大倶利伽羅殿がいた
安心して駆け寄ろうとした時
ガシャン！！
2人『！！』
結界が、砕け散った
そして、そのまま主殿に刀が振り下ろされ…
一期「っ！！！」
ザクッ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
