極パニック 2 ページ33
一期side
…それから、7日後
大倶利伽羅殿は帰ってこないどころか、手紙も寄越さなかった
『…手紙…書けって…言ったのに…！』
主殿が、わかりやすく怒っております
こういう時ばかりは、近寄りたくありませぬ…
『………』
一期「………」
『………』
一期「……………」
『……ちっ』
怖いです…
大倶利伽羅殿は何をしてるんでしょうか…
こんのすけに聞いてみますか
一期「こんのすけ」
こん「はい！何のご用でしょうか！」
一期「大倶利伽羅殿が修行から戻ってこないのです。どこで何をしているか、わかりますか？」
こん「えっ？それはおかしいです！刀剣男士は4日で帰らねばならない…それは、どんな男士でも同様です！」
一期「では、なぜ戻ってこないのですか？」
こん「わかりません…バグでしょうか？少し政府に問い合わせましょうか…」
私がお願いします、と言おうとした時、本丸から足音と声が聞こえてきた
バタバタバタバタ！
スパンッ！
太鼓鐘「伽羅から手紙がきた！」
全員『！』
驚く私たちをよそに、太鼓鐘殿は手紙を見せてきた
＊＊＊＊＊
主へ
この手紙は届かないかもしれない
だが、届いたなら、俺のいうことを聞いてくれ
修行先に検非違使が出た
何とか倒そうと思うが、悔しいことに、一人じゃ無理だ
だから、応援を呼んでほしい
俺の修行先はー
＊＊＊＊＊
太鼓鐘「この先は、滲んでて読めないんだ。…伽羅、もしかして、一人で検非違使と…っ！」
太鼓鐘殿は手紙を握りしめて俯いた
後からやってきた燭台切殿や鶴丸殿も、顔を歪ませている
すると、主殿が太鼓鐘殿の頭に手を乗せて、ぽんぽんと撫でた
『…大丈夫…絶対、見つけますから。絶対助けますから…！』
そう言い、主殿はこんのすけに、
『こんのすけ、政府に問い合わせてください…いえ、』
言い放った
『政府に問い合わせなさい。大倶利伽羅の修行先、検非違使の強さ、数、そして具体的に彼が今どこにいるのか。…早く、今すぐ！』
こん「わ、わかりました！」
こんのすけはどろん、と消えた
そして振り返った主殿は、怒りで瞳がギラギラと燃えていた
いつものように皆に慕われるほのぼの主殿ではなかった
今の主殿は、この本丸の、我らの頭領だ
指揮を取り、自ら戦わんとする、戦人だ
この場に居合わせた刀剣は、密かな興奮に身体を震わせた
『本丸の皆に伝えなさい。今すぐ武装して大広間に集まれ、と。練度の低いもの以外の全員で、彼の元に向かう！』
ーゾクッ
全員『はっ！』
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
