嵐は突然に来てあっという間に去っていく ページ50
一期side
雪「やっほ！遊びに来たよ！」
『姉様！』
タイミングが良いのか…悪いのか…
次の日の朝餉のあとすぐ、雪殿はやってきた
一期「雪殿…折り入ってお話が…」
✱✱✱
話を聞かれないように離にやってきた
開口一番、私はこう切り出した
一期「主殿とお付き合いを」
雪「絶対ダメ」
こちらも案の定と言いますか…
雪「この子と付き合いたいなら、私を倒してから行きなさい！」
『姉様…何を…』
一期「容赦はしませんぞ」
『一期！？』
一期「…はは、冗談ですな」
雪「嘘おっしゃい目がマジじゃないの」
雪殿は私を睨んだ
雪殿に抱きつかれてる主殿は心なしかげんなりしてる
雪「貴方は良いの？こんな現世に連れてったら一瞬で引かれそうな髪の色してるやつで」
一期「悪口ですかな」
『私は…一期が良いの…』
雪「やぁん照れてる可愛いいん！！」
一期「可愛いですな」
雪「は何言ってるの可愛いとか言わないで貰える？私の妹よ」
一期「私の恋人ですが！？」
『(恋人…！)』
主殿が顔を赤くして俯く
『姉様…私…一期と付き合うの、許して欲しい…』
雪「くっ…」
『…ダメ？』
雪「ダメなわけないでしょおおお！」
一期「言質取りましたぞ！」
雪「しまった！」
雪殿がコホンと咳払いをして、背筋を伸ばした
そしてキリッとした顔で私に言った
雪「この子を幸せに出来るの？」
一期「できます」
雪「…やけに自信満々ね」
一期「まあ、好きですからな」
雪「この子の闇、悲しみ、それらを一生分かち合えるの？」
一期「もちろん」
雪「この子が何をしても、貴方はこの子を嫌わないの？」
一期「当たり前です」
雪「…」
一期「…」
…ん？
今、一生分かち合うと…言いましたかな？
つまりそれって
一生ということは
つまり
雪「負けたわ。家には私から言っておくわ。何としてでも許してもらう。貴方のためだもの」
『姉様…！』
雪「いいこと、一期一振。この子を泣かせたら許さないんだから」
一期「それはそうですが、あの」
雪「あら、いけない！もう帰る時間だわ！」
『もう！？』
雪「元から長居する気じゃなかったのよ」
『お見送りするわ…姉様…』
雪「そう？ありがとう」
一期「ゆ、雪殿！」
雪「貴方も見送ってくれるの？ありがとう」
一期「はあ、えと、あの」
私は耳打ちをした
一期「一生ということは、その、結婚…してもよろしいので？」
雪「そうよ。この子、よろしく頼むわね」
雪殿は不敵に笑った
雪殿には一生適わないかもしれないと思った
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
