罪な人 ページ31
薬研side
正直に言おう
いち兄めっちゃ怖い
倶利伽羅の旦那がいなくなると、いち兄はニコニコ笑いながらこちらを見た
『一期…何も…夜更かししてたくらいで…そこまで…』
一期「私が怒っているのはそこでは無いのです」
『…?』
あ、首傾げた大将美人…じゃなくて!
薬研「いち兄すまん!覗くつもりなんてなかったんだ!」
一期「その割には息を潜めていたね」
乱「だって、気になったんだもん…ごめん…」
厚「あ、の…いち兄。こんな時に言うもんでは無いと思うけど…言っていいか?」
一期「何をだい?」
厚「いち兄が大将のこと好きなの、本丸の皆知ってるぞ(小声)」
一期「んなっ!?」
『どうしたのです…?』
一期「なんでもございませんぞ」
いち兄、羞恥と焦りで顔真っ赤だ
今ので怒る気も失せたか…?
『さあ、皆…もう夜も遅いです…寝て…?』
一期「はい…そうします…」
ちょっとかわいそうだな
弟に告白現場見られた挙句、相手には伝わってない
俺たちは部屋に戻ることにした
そして、足を踏み出した時
ふと大将の姿を目の端にとらえた
大将は、頰を赤く染めて、いち兄に握られた手を愛おしそうに撫でている
薬研「!!」
ほんの一瞬しか見れなかったが、間違いない
大将…告白に、気づいて…?
そして、嬉しがって、いる…??
…ふっ
薬研「…大将も罪作りなお人だなぁ」
一期「薬研、どうしたんだい?具合が悪いなら、手入部屋に…」
薬研「ん、大丈夫だ。俺っちは平気…」
一期「では、心置きなく説教できますな!」
薬研「わりぃ俺っち腹が」
厚「俺は頭が」
乱「えっ!?え、えっと、ボク、関節が痛いなぁ」
一期「だめだよ」
3人『うっ』
その日、夜明けまで粟田口部屋前の廊下で立たされている短刀を見かけたとか
*****
『…月が綺麗ですな…か。…ふふっ』
離の中、Aは、先程まで自分の手を握っていた人を思い浮かべて、笑みをこぼした
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます!これからも頑張って更新していきます! (3月23日 12時) (レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です!続きがとても楽しみです! (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます!楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます! (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンリン | 作成日時:2017年4月3日 18時