一期「『好き』という感情は、無敵ですな。」 ページ22
一期side
一期「‼‼」
今、確かに本丸に何かが入り込んだ。
身に覚えのない気配が、今確かに。
浦島「い、一期⁉どうした…」
いきなり静かになった私に、浦島殿が声をかけた。
私は声を遮り、浦島殿に向かって言った。
一期「浦島殿！今すぐ本丸に戻るのです！」
浦島「え、何で…。誰も傷ついて無いよな？」
一期「何でもです、浦島殿。」
長谷部「納得いかんな、一期一振。」
乱「訳を説明してよ、いち兄。」
一期「何でもです！」
加州「…主に何かあったの？」
一期「加州殿…」
加州「だって、一期がここまで融通がきかなくなる時って、絶対主が関係してるもん。」
和泉守「しっかし、ここから本丸までは相当離れてるぞ。こんなに離れてて、分かるもんなのか？」
長谷部「何を言っている。主に何かあったのなら、気づくに決まっている。」
乱「それに、いち兄の気配の読み方もプロ級なんだよ。…多分、今本丸で何が起こってるか、分かるんじゃない？」
一期「ああ…分かる…。身に覚えのない気配が、本丸内で暴れております！」
浦島「じゃあ帰ろう！馬に乗れ！」
和泉守「今から行ったら夕刻だぞ！」
加州「だから急ぐんでしょ！」
私は馬に飛び乗り、手綱を引いた。
どうか主殿…ご無事で！
鶴丸side
鶴丸「大丈夫かい？」
主は頷いた。
俺は今、離で襖を閉めきって、主と一緒に隠れている。
何から隠れてるのかって？もちろん侵入者さ。
『…何者…なのでしょうか…。』
鶴丸「さあなあ…。だが、君の澄み切った清い神気をものともしないなんて、只者では無いな。」
『…神気が…関係して…いるのですか…？』
鶴丸「ああ。普通は自分が慣れた神気以外の神気には抵抗があるんだ。反発というかな。」
『…慣れていれば…平気なのですか…？』
鶴丸「そうだな。だが、君の神気は清い。慣れるのには時間が必要なんだが…」
ん？なら、何故俺達はすぐに慣れたんだ？
俺は主の横顔を見つめた。
…誰かに似ている。
鶴丸「…ある…」
『…私…侵入者に…会ってきます…。』
鶴丸「おうそうか…って、はああ⁉」
何を考えているんだ！
『…私の霊力で…鎮めて見せましょう…！』
主はそう言い、襖を開け放ち、本丸の方向へと走り出してしまった。
俺が止めるのも聞かず、主は振り向きもせずに走っていく。
鶴丸「ったく…」
俺は主を追いかけた。
この後…主の今まで見たことのない行動を目にすることになるとは知らずに……。
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リンリン(プロフ) - 銀河さん» 遅くなりましたが、感想ありがとございます！これからも頑張って更新していきます！ (3月23日 12時) (
レス) id: f528c3e1a1 (このIDを非表示/違反報告)
銀河(プロフ) - 受験勉強お疲れ様です！続きがとても楽しみです！ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 1c52cf51ca (このIDを非表示/違反報告)
リンリン(プロフ) - 凪花さん、感想ありがとうございます！楽しんでもらえて恐縮です…。更新は不定期ですけど、お付き合いください。 (2017年5月10日 19時) (レス) id: 280584da08 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 初めて読む刀剣乱舞小説がこんなに素晴らしいなんて…ますます沼にはまってしまいました。続き楽しみにしてます！ (2017年5月8日 6時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリン | 作成日時：2017年4月3日 18時
