【Free!】飛び込んで 溺れてみたのは 恋だった

41.無性に ページ42

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Aside




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それぞれの、いろんな思いをこめて






そして、夏祭りはやってくる。









｢凛、待った？｣




｢別に待ってないぜ。｣






浴衣を着て、少しおめかしもした。
それだけ、この日を楽しみにしていた。ずっとらどきどきしていた。





凛とはあれからあってもいなかった。部活も休養期間に入ったし、私は実家に帰ったりもしていて、実質会うのは1週間ぶりだ。







Tシャツに短パンというラフな格好なのに、凛がきらきら輝いて見える。あぁ、カッコいいなぁ。すごく。かっこいい。







あの日、郁也くんに気付かされた凛への淡い恋心。
それは間違えなく、私の感情だった。






好きだって気づいてからはずっとソワソワしていて。凛のことを思い出すだけで顔が真っ赤になった。





だから、目の前の凛にときめかないはずも無くて。






｢…いこう｣




｢手、繋いでいいか？｣





｢えぇっ！？えっと、えっと…｣






恥ずかしくて、顔を俯けると優しく笑って手を掴んで歩き出した。





それで、無性にドキドキした。

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