【Free!】飛び込んで 溺れてみたのは 恋だった

36.それはダメだ。 ページ37

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Aside




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｢僕。アイツより、Aを大事にできる自信あるよ。｣








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｢わりぃ。それは、ダメだ。｣









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郁也くんのひとことを遮るように、そう私の手を握るのは、綺麗な赤髪で綺麗な赤色の目でいつも私に優しく微笑んでくれる凛だった。






なんで、どうして、凛が。







そう聞きたいのに、声が出ない。
郁也くんから振り払って、私の手を握る目の前の凛に釘付けになって、言葉が出てこない。








｢こいつを一番幸せにできんのは。俺だと思う。｣






そう言うと、私の手を引いて。走り出した。
その背中を見ているとドキドキとした。
心臓が、いままでに無いくらいバクバクして。





それは、もう。張り裂けそうなくらい。







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ねぇ、どうしてそんなこというの。

それって、凛がわたしのこと…そういう風に思ってたってこと？







わかんないよ。凛。








ちゃんと、口で教えて。





｢なぁ、A。俺もさ、諦めようって何回も思ったんだけどよ｣








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｢無理そうだ。｣

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