34.そして、出会う。 ページ35
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宗介side
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ゆかさんがカフェに入りたいと言うから、ショッピングモールのカフェに入った。
俺は、淡々とコーヒーを注文して席を取りに行った。すると、隣の机に見えたのは。
「…A?」
「…え、宗介?」
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顔が綺麗な美少年と一緒にお茶をするAだった。
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チクリ。と胸が痛んだ。
お前と、ソイツの関係性は?
お前、そいつのことも好きなのか?
お前にとっての俺って。そんな簡単な好きだったのか?
お前にとって俺はどういう存在?
「………アンタ誰。」
「人に名前聞く前に名乗れよ。」
「僕は桐嶋郁弥。」
「俺は、山崎宗介。なんでAと一緒にいんだ?」
そう聞くと、顔が険しくなったソイツ。
あたふたと慌てるAはさておき、ソイツは険しい顔を変えずに俺を睨んだまま口を開いた。
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「どっかの誰かに泣かされたAを助けたからだよ。」
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ガン。
強く、硬いもので頭を打ち付けられた気分だった。
Aが、俺に泣かされた?
いつ?告白の時?何でそんなことをコイツが知ってんだ?
「郁也くん…行こう。宗介またね」
“郁也”と呼ばれた少年は俺を睨んだまま。
Aは慌てながらその少年の手を精一杯引いていた。
(何が何だかわかんねぇ…)
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いるか(プロフ) - 連続コメント失礼します。めちゃくちゃ良かったです!!!感動しました。登場人物一人一人の心情がきれいに書かれていて、胸がきゅーってなりました。本当に素敵な作品でした! (2017年12月24日 1時) (レス) id: 292db9496d (このIDを非表示/違反報告)
いるか(プロフ) - 素晴らしいです!読んでるこっちも胸がとてもきゅーってなります...。めちゃくちゃ辛いです...。早く読み終えたい!!これからも頑張ってください。 (2017年12月24日 1時) (レス) id: 292db9496d (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - 完結おめでとうございます!渚メインの次回作期待してます!渚大好きなので楽しみです!次回作も是非読ませていただきます! (2017年9月19日 0時) (レス) id: e7eb8e6345 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴桃(プロフ) - 月夜さん» つく!ありがとう!完結できたことに感謝!(`・ω・´)応援してくれてありがとねー! (2017年9月18日 23時) (レス) id: 8b8547a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 最後もう本当に泣いた...完結おめでとう!次回作も楽しみにしてます!頑張って! (2017年9月18日 23時) (レス) id: 0eb55a2f1f (このIDを非表示/違反報告)
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