【Free!】飛び込んで 溺れてみたのは 恋だった

14.このまま時が ページ15

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Aside



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｢雨やべぇな。｣



｢やまないね。……んんん？宗介傘もってんじゃん｣



｢この雨じゃ傘なんて意味ねぇだろ…もうちょい止んでから行くつもりだ。｣





そう言って、空を見上げる宗介の横顔をただただ見つめる。綺麗な横顔だな。かっこいいなぁ。





｢データ、見せてくれるか？｣



｢うん！いいよ！濡れないようにね｣





偵察に行きサラサラとメモ書きした程度だがそれなりに分かるように書いておいたため、快く手渡した。






宗介はそれをまじまじと見つめて、なるほど。と小さく呟いた。水泳に真剣になる水泳部の男子を見てると、素晴らしいなとつくづく思う。





凛も、そう。
水泳のことになると人１倍努力家で、人１倍ストイックで、人に厳しい分その倍自分に厳しくて。





…って、あれ。なんで私凛のこと考えているんだろう。







｢サンキュ、返すぜ｣



｢へ？あ、あぁ！うん！またいつでも言って｣




カバンの奥の奥にしまい、笑いながら空を見上げた。少しだけ雨が止んできて、なんだか少し寂しかった。




もう少し、宗介と一緒にいるのもわるくなかったのに。





｢おい、入れよ。送ってく｣


｢…え！？いいの！？｣



｢流石に1人を置いてけねぇよ。｣





そう言うと、私の手を引いて傘の中に無理やり入れて｢帰るぞ｣と優しく笑う宗介に、ときめく。





なんでそんなにかっこいいんですか！
なんでそんなに私をきゅんきゅんさせるんですか！





｢おい、もっと中よれ。濡れるぞ｣



｢えっ！？いや、いいよ。なんか恥ずかしいし…｣




微妙に距離を置いていると、少し不機嫌な顔を宗介にされた。遠慮するというが、ムスッとして、私の肩をむりやり宗介の方に寄せられた。






(えっ！？えぇ！？近い！)





心臓の音が聞こえちゃうくらいドキドキしてる。






(このまま時が止まればいいのに)

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