【Free!】飛び込んで 溺れてみたのは 恋だった

11.かっこいいなぁ ページ12

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Aside



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岩鳶のみんなとさよならして、凛と2人でコンビニに向かう。薄暗い夜道にポツンと街頭が数個だけあるこの通りは確かに女の子ひとりじゃ危ないかもしれない。





凛は少し眠たそうな顔をしながら車道側を歩いてくれた。得に買うものもないのに、いつもついてきてくれる。


その優しさは一体どこからなんだろうか。






｢凛！夏祭り楽しみだねぇ。たこ焼きにいか焼きに焼きそばに…｣




｢お前は食いもんにしか興味ねぇのか！｣





デコピンされて｢いたい！｣と頭を抑えてかがみこむ。すると、私の顔を覗き込むようにしゃがんで凛は微笑んだ。





｢やっぱお前おもしれぇわ。｣




｢なにそれ、褒めてくれてる〜？｣




｢褒めてるに決まってんだろ。｣





私の頭をくしゃくしゃにして優しく笑う凛をかっこいいなぁ。なんて思いながら見つめる。





凛はかっこいい。女の子に優しいし。水泳だってすごいし。頭もいいし。なんでもできちゃう。





そんな、かっこいい人の隣を歩いていると思うと、地に足がついてない感覚になる。ふわふわ、ふわふわ、ふわふわ。





｢凛はかっこいいねぇ。｣




｢…………は！？｣





私がそう言うと、顔を真っ赤にして驚く凛。
今度は可愛いなぁ。と思いながら凛に満面の笑みで微笑んだ。

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