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「いつ見に行く?めいちゃんの彼女さん」
あらきの発言にやっぱ忘れてなかったかという
表情をうかべるめい
「あーまあ多分あいつも購買勢だからもしかしたらいるかも
教室行かなくても」
『へー弁当派じゃないんだ」
「昔っから女子力のかけらもないから作れないでしょ多分」
彼女のことを考えているときのめいは俺たちといる時とは
また違った幸せそうな優しい顔をする
『え、あのさ昔ってなに、昔からって幼馴染ってこと?』
「確かに」
「うわーまじで油断した」
『え、え、で、どうなの』
やってしまっためいは渋々幼馴染だということを打ち明けた
俺らに茶化されると思って言わなかったらしい
『何それ、ヒューヒューじゃん』
「いやすごいねそれ」
「まーじーでやめろお前ら!!」
案の定茶化されためいちゃんが機嫌を損ねる前に
おめでとうという口実で
俺とあらきで購買で好きなものを買ってあげる約束をした
『どう、めい、いそう?』
「…あ、いるいるいる
あそこ、2人でいる子たちの髪ポニーテールの方!」
「えーなんか感動」
『あらき完全に親目線じゃん』
(どこだ…あ、あれか)
普通に可愛らしい子だった
だけど、めいちゃんの彼女さんを見に来たはずなのに
なぜかもう1人のボブの女の子ばかり目で追っていた
少女漫画とかのよくある一目惚れなんかではないと思う
「…るせ、なるせ、なるせ!!」
『っびっくりしたぁなになに』
「俺の方がびっくりしたわ、どうしたそんなぼーっとして」
「めずらしいじゃん知ってる子でもいたの?」
『いや、別になんも
早く買お』
あらきさんとめいちゃんはあれれー?と煽るように
俺をニヤニヤしながら見ていた
「なるせくん怪しいぞー」
「めいちゃんもうそこらへんにしとこ
なるせにも乙女心があr」
『お前らまじでうるさい』
昼休みも終わってその後の授業でもその子のことが
頭から離れなかった
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作者名:メル | 作成日時:2023年4月2日 17時