文豪たちの観察日記 二冊目 【文スト】

文豪総選挙第三位*フョードル・ドストエフスキー*　片想いの痛み ページ8

夢主はドス君より年上です。



あれは桜が満開だった春の日。

偶然振り向いた先に貴女がいた。



彼女の名は本堂栞。武装探偵社の社員だ。



敵だと分かっている。



それでも彼女と繋がりを持ちたかった。



本好きで大人しくて小柄だった。



そんな容姿や性格も愛らしかったのだが、何より彼女に惹かれたのはあの赤色の瞳だった。



どこまでも透きとおる綺麗な赤。



これまで感じたことの無い感情がぼくの心を満たした。


しかし、彼女と出会い半年が過ぎた頃、突然事件が起きる。








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貴「ねぇ、ドス君。私、好きな人がいるの。」

頭を何かで殴られたような感覚だった。



ド「好きな人…?どんな方ですか?」

冷静を装うが内心嫉妬で狂っている。

貴「頭が良くて私より年下でね、異能力者で、背も高いの。
優しいし、私のこと、好きじゃないと思うけど、告白したいなって…。」



ド「そう…ですか…。いいと思いますよ…。」



何て、そんなことをぼくは言えなかった。



ド「栞さん、ぼくは、栞さんが…好きなんです!!」

貴「えっ?ちょっと、どうしたの…!?」

ド「貴女に他に好きな人がいても、ぼくは貴女のこと、ずっと愛しています。」

貴「私の好きな人…ね。たった今、告白しようと思ってたのに、先を越されたわ。」

ド「えっ…?」

貴「私、貴方のことが好きよ。」



世界がより一層輝いて見えた。

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