79話 ページ31
白石｢ホンマによう働いてくれるな｣
各々の試合結果をノートに記入していると、隣から白石蔵ノ介が声をかけてきていた
テニスにとても詳しい訳では無いが、試合の様子などを綴たノートには試合時間や目立ったミス、客観的に見てわかりやすい結果を書いている
フォルトがいつもより多かったとか、相手との相性が良くなかったとか、今日は調子が良さそうとか
役に立つかは分からないが、あって損は無いだろうという気持ちで書いている
A｢お役に立てるなら頑張りますよ｣
白石｢…俺、五月七日さんのこと誤解しとったわ｣
そうでしょうね。とはいえず、いそうなんですか？！といつものようにリアクションをとる。こんなわざとらしい芝居してるから胡散臭いと思われるのだろうか
白石｢五月七日さんって真面目な子なんやな｣
A｢当たり前のことやってるだけですよ！｣
笑顔で取り繕いながらそんなことを言っていると、私の隣を巨人が占領してきた
…最悪だ。面倒なのなのが来た
｢真面目たい。白石より面倒くさいかもしれんばいね｣
A｢千歳先輩はなんでここいにいるですか｣
千歳｢暇｣
A｢殴られてしまえ｣
彼は私がマネージャーを始めてから1度も部活を休んでいない。また超常現象がおきているわけだ
その真意などわかるはずもなく、私はできるだけこの男と距離を取りたいと思ってる。おもってるけど、気づいたらこの男は隣にいるのだ
白石｢随分仲ええんやな｣
驚いた顔をして関心の顔をよせる白石蔵ノ介に私は慌てて千歳千里を見た
千歳｢そりゃ秘密を共有して押し倒…｣
A｢裏庭の！！！猫一緒に触った仲ですもんね！！！！ね！！！！｣
笑顔で色んなことを漏らそうとする千歳千里の口を塞ごうにも奴の身長が高すぎて手が届かない。私は大声を出してやつの声を遮るしか無かった
この男本当に隅に置けない！！分かってやってるだろ絶対！！
A｢あー、千歳先輩。あのですね｣
千歳｢なんね？｣
眩しいほどの笑顔でこちらを向く千歳千里。この笑顔で何人の子を堕としてきたんだ
A｢裏庭の猫スポット。秘密にするので先輩も黙っててくださいね｣
千歳｢……｣
裏庭の猫スポットは千歳千里が猫と戯れ、サボり使う場所だ。既に私はリサーチ済みだが、あの場所は白石蔵ノ介でも知らない
今の言葉にはそれを秘密にするから、私の秘密も黙っておけといった暗喩がこめられている
それを聞き、千歳千里は笑った
千歳｢あはは、わかったばい。秘密たい｣
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 四葉月さん» いつもコメントありがとうございます。とても励みになっています。まだ続きますので応援よろしくお願い致します (2020年4月13日 18時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 新作ですね！続編もおめでとうございます！！五月七日でつゆり何ですね、知らなかった(笑)これからも頑張ってください！応援しています！ (2020年4月13日 12時) (レス) id: 3bb8824d05 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - あじさん» コメントありがとうございます。謙也さんとの絡みはこれからどんどん増えていきますので楽しみにしていてください。応援のお言葉とても嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします。 (2020年3月23日 11時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
あじ(プロフ) - 続編おめでとうございます！財前との絡み最近いい感じに増えてきて嬉しいです。謙也先輩ともこれから絡むの楽しみにしてます！謙也先輩すきっっ！これからも更新頑張ってください！！ (2020年3月23日 1時) (レス) id: 67552c5473 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2020年3月23日 1時
