【ONE PIECE】｢正義｣を背負いし者3【海軍】 (ページ9)

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106話ページ9

「たしぎちゃーーーーん！」

「畜生！2度までも！」

「スモさんも倒れてんぞぉ！！」

「Aちゃん大丈夫か？！」

ロー「懲りねぇ女だ…そう深刻になるな」

たしぎ大佐の下敷きになった私は彼女を退かし、起き上がった

その際に彼女の肘にフードが引っかかってしまい、フードが取れてしまった

真っ白な雪の上に、白銀の髪が散らばった

ロー「…てめぇは」

彼と数メートルの距離があるものの、明らかに私に視線を感じる

急いでフードを被ったが、完全にバレてしまった

倒れたたしぎ大佐を肩に担いだ

「撃て！！あいつ麦わらのルフィだぞ！！」

「やめろ！！それどころじゃねぇよ！」

「スモさんと大佐ちゃんが！！」

駆けつけたGｰ5の人間の中には逃げていく麦わらの一味に銃口を向けるものもいれば、スモーカーの元へまっさきに走りに来た者もいた

軽く混乱状態だ

スモーカーもたしぎ大佐も倒れているのだから、私が支持を出さなければならない

A「スモーカーとたしぎ大佐を優先しろ！！！海賊は後だ！！」

「だけど、Aちゃん！あいつらに逃げられちまう！！」

海賊を捉えたい気持ちはいい心構えだが、今はそれどこではない

A「スモーカーがいない状況で麦わらの一味に勝てると思っているなら、それは過信よ。今は2人を安全な場所へ！！」

私の声に銃を持っていたものたちは次々に銃口を下げてこちらに向かってきた

「Aちゃん、大佐ちゃんは俺達にまかせて…」

A「あなた達はスモーカーを運ぶのを手伝いなさい。余った人達で近くに洞窟がないか探してください」

「わ、わかった！」

忙しなくバタバタと動き始める者たち

女性は男性に運ばれたくないだろう。私が運ぶべきだ

彼女をおんぶして、周りを見渡すと、研究所の端のほうに船がちらりちらりと見え隠れしていた

A「……」

私はある程度その姿が見えるところまで移動する

真っ白な雪の上を踏みつけながら歩いていくと、あるものが見えた

A「艦…」

海軍の艦とよく似た作りだが、船に刻まれた文字は見たことがない文字列だった

その船には「CC」と書かれていた

もしも昔の艦が残っているとするなら「PH」のはずだ

…トラファルガー･ローの船で見た資料、SAD、ジョーカーの名、パンクハザード…

そして、シーザークラウン

…まさか、やつがここに？