147話 ページ50
ゾロ｢おい、ガスが漏れてきやがった！！急げ！！｣
入口の方を見ると、入口からはガスが侵入してきていた。くそ、こんなに早いのか
ロロノア・ゾロはそういうと彼は出口と反対方向に走り出す
たしぎ｢出口そっちじゃないですよ！｣
ゾロ｢なにぃ？！｣
たしぎ大佐はそう叫ぶと、顔に手を当てた
A｢大佐？｣
彼女はそのまま足が覚束無い様子で膝から崩れ落ちた
A｢たしぎ大佐！｣
ゾロ｢おい？！｣
急いで彼女に駆け寄る。そんなに傷が酷かったのか…？それとも、私が見えていないだけで服の下に酷い傷が…？
彼女を抱き上げるが、その表情に苦悶の様子は見られなかった
たしぎ｢すみません…体に力が…｣
A｢毒を吸いました…？｣
たしぎ｢いえ、そういうわけでは…あの、その…｣
口ごもる彼女。なにか心当たりがあるのだろうが、理解しているのなら問題は無い。彼女が口に出さないということは、刺して危険では無いのだろう
この調子では歩けそうにないな…
A｢私がおぶります｣
ゾロ｢いや、俺がやる。年下のガキに運ばせられるか｣
たしぎ｢えっ？！そんな…いいですよ！！｣
私の言葉を遮るようにロロノア・ゾロが口出しをしてきた
ゾロ｢そんな状態で歩けるわけねぇだろ。黙ってろ！
それとも、年下の上司にせっせか運ばれてぇのか｣
たしぎ｢うっ…｣
彼女はそう言われ、返す言葉もなく黙りこくる
前に1回は運んでるから屁でもないが、彼女からしたら年下に運ばれる方が嫌なのか…今後気をつけよう
A｢…変なことしないでくださいね｣
ゾロ｢この女にそんな魅力ねぇよ。いくぞ！｣
ロロノア・ゾロをギロっと睨みつけると、彼は興味すらないのか、目も合わさず彼女を抱き上げ走り始めた
たしぎ｢や、やだ！恥ずかしいーっ！｣
ゾロ｢てめぇが急に倒れるからだろ！ガスが漏れ出してんだよ！｣
たしぎ｢ちょっと目眩がしただけです！｣
ゾロ｢世話かけやがる！！｣
たしぎ｢部下たちに追いついたら下ろしてくださいよ？！｣
ゾロ｢なんのプライドだ！！何なら今すぐぶん投げてやろうか？！｣
たしぎ｢はっ？！やっぱりコレ伝説の名刀秋水では？！｣
ゾロ｢触んな！！黙っておぶさってろ！！刀マニアが！！｣
A｢ほんとに何見せられんだこれ…｣
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年11月4日 1時
