146話 ページ49
自身に関する資料を全て回収。サンプル、施設のデータの破壊
めぼしいものら片っ端から潰していった
そして…機械生命体の資料の拝借をした
A｢かなり時間がかかったか…｣
もう戦闘も終わっているだろうか…広い施設のせいで想像以上の時間が経過した
私の体についての実験も研究途中だったせいでそこら中に散らかっていた
A｢…いくか｣
施設を1度見回し、部屋から出る
廊下に人の気配はない
A｢…変な香りがするな｣
鼻を刺激する香りが入口の方から漂ってきた
A｢まさか…毒ガスが内部にまで…？｣
我々を殺す気ならそれくらいのことするだろう…ならまずいな。早く合流しないと
ある程度建物の中心部にいるとはいえ、急がなければならない
全員の目的地は容易に想像がつく。シーザークラウンの元。ずばり、彼が逃げるため、留まるための裏口だ
ちょうどこの建物の入口の反対側にでも出口があるはずだ
私は急いで走り出す。匂いの強さからして毒もすぐそこまで来てるはずだ
廊下を抜け、確かすぐ近くに子供部屋のような場所があったはずだ。そこを通れば…
全力での疾走の末、すぐに子供部屋にたどり着く
｢どういうことですか？！結局あなたとどめを刺さなかったんですね！！ほら私の言った通りやっぱりあなたは…｣
A｢たしぎ大佐…？｣
中からはたしぎ大佐の声が聞こえてきていた。合流できるのは嬉しいが他に誰かいるのか…
｢勝手に手ぇ出しといてバカ言ってんじゃねえ。今お前が斬らなきゃ俺が斬ってた｣
｢う、嘘ばっかり！ずるいですよ！もう私が切った後に！！｣
角を曲がると、ボロボロになったたしぎ大佐とロロノア・ゾロ、そして既に事切れているハーピーの姿があった
ゾロ｢余計だったよ。しかし…
ごくろう、メガネ大佐。あいつに誰のあとも追わせなかった。手柄はお前のもんだ｣
たしぎ｢んなっ！なんであなたはそうやって上からものを！｣
ゾロ｢お前が下だからだ｣
たしぎ｢…！！｣
私は一体何を見せられているんだ
わなわなと怒りに肩を震わせるたしぎ大佐の近くに行く
A｢こんなところで痴話喧嘩なんてよしてくださいよ｣
たしぎ｢えっ？！A中将？！どうしてここに…先に行かれたのでは？｣
A｢少し時間がかかってしまって…大丈夫ですか？｣
たしぎ｢えぇ…なんとか…｣
彼女の傷はパッと見大丈夫な状態でない。肩に噛まれた跡…か？肉食動物に噛まれたような後が見られ、酷い有様だった
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年11月4日 1時
