【ONE PIECE】｢正義｣を背負いし者3【海軍】 (ページ48)

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145話ページ48

『機械生命体内部構造決定案

機械生命体内部構造について、長年取り組み続けてきた最終案である

内部構造の不備、最後の段階である内部処理を行った際の熱の分解、または冷却。この問題について我々は酷く悩まされたきた

そして、その問題はこのシーザークラウンが解決した』

レポートにしてはかなり自己主張激しめである紙切れにシワをよせる

ふざけてんのかコイツ…レポートくらい真面目にかけ

冷静さを失いそうな頭を振り切り、私は続きを読み進めた

『内部構造の熱の処理。それは、爆発的なエネルギーを産んでも、そのエネルギーの処理熱で内部が溶けてしまうという致命的欠陥。どんなに配線を強くしても放出されるエネルギーが強すぎるあまり、内部が溶ける。

だからといって、エネルギーを弱めればそれは今までのきかいとなんら変わりない。全体の面積を増やし、器を大きくすれば解決するが、それはバーソロミューくまと同じようなもの

あれでは体が大きすぎる。大きすぎるからだは格好の的。いくら力が強くとも隙だらければ最強の殺戮兵器にはならない

放出される熱をどうにかする核が必要

簡単なことだった

そこで思いついた私の案。これこそ本当の機械生命体である』

そこで終わった1ページ目、私は促されるまま次のページを捲った

A｢…？！｣

目の前に映りこんだ紙面に映し出される文章

内部構造を表した図

それに、私は息を飲んだ

A｢こんなの…人間のやっていい事じゃない…｣

手に持っていたその紙を机にたたきつけた

赫怒、煩悶、敵愾心

去来を繰り返す感情

乾いた口内

焦点のあわない双眸

呼吸を繰り返す肺の動作

心臓の鼓動

A｢こんなの、世の中に知れ渡ったら…｣

手から滑り落ちた紙の束

私は慌てて集めた

ダメだ。これは

今の政府がこれを知ったら…こんな殺戮兵器を編み出そうとしたら…

手に負えないどころの話ではなくなる

A｢こんなことを、人間が思いつくのか｣

一筋の汗が頬を伝った