【ONE PIECE】｢正義｣を背負いし者3【海軍】 (ページ44)

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141話ページ44

A「へぇ…」

それぞれの家にはそれぞれのやり方があるのか…

みこは食事が制限されていて、こういう家庭的な料理は食べたことがない

だから、とても美味しそうだ

A「たべてもいい？」

シオン「ごめん…それ、失敗しちゃって…一応持ってきたけど…食べない方がいいよ！お母さんみたいに上手に作れなくて…ドロドロの普通のシチューになっちゃった…

きっと食べずらいし、病人にはあんまり良くないと思う…」

私は目の前に置かれたシチューをみた

たしかに、彼女がいうサラサラのシチューではない

…でも、私を思って作ってくれたことが嬉しい

私は鍋を自分の元へ引き寄せ、置いてあるスプーンですくって口に運んだ

シオン「あっ！！」

シチューを飲み込んだ刹那、私は咳き込んでしまった

ドロっとしたシチューは腫れた喉に突っかかって、飲み込みずらかったせいで少し咳き込んでしまった

しかし、すぐに全部飲み込んで胃に流し込む

A「美味しい！」

シオン「え？！」

A「たしかに、シチューはドロっとしてるけど、飲みやすいように野菜も鶏肉も小さく切られてあるし、沢山煮込まれて柔らかくなってるから、とっても美味しい！」

シオン「でも…やっぱり、体に良くないよ。たべないほうが…」

シオンがオロオロとそういう中、わたしは次々と口の中へシチューを運ぶ

シオン「えぇ？！」

シオンが慌てふためくあいだに、私はぺろっと完食してしまった

A「あー、美味しかった！

ありがとう、シオン」

シオン「……」

シオンは空になったシチューと私を交互に見た

シオン「うん…」

情けなく返事をして、彼女はいつものように柔らかく笑った

A「ちょっと、元気になったから巫女の言葉教えてあげる」

シオン「え？いいの？」

A「うん、沢山寝たからもう寝れないし…元々その約束だったからね。ちゃんと覚えられたら歌も歌えるようになるよ」

シオン「なにそれ凄い！教えて教えて！」

A「うん！」

楽しかった

とっても

だって、あのこと2人だったら

どんな場所でも素敵な時間に変わるから