【ONE PIECE】｢正義｣を背負いし者3【海軍】 (ページ38)

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135話ページ38

「しぬーーーーー！」

「ガスがくるーーー！！」

下から命の危機に悲鳴をあげる部下たちの声が聞こえていた

映像電伝虫を探していたのも数秒の内、目的のものはすぐに見つかった

…見つかったはいいが、どうやって目くらましをしようか

ハッキングは得意だが、触れないんじゃどうしようもない

ロー「この中で誰かものを燃やせる奴は？いなきゃ別にいいが…」

トラファルガー･ローの言葉にその手があったなと頭を捻るのをやめた

ルフィ「火ならフランキーだ！ビームも出るぞ！そうだお前ビームでこの鎖焼いてくれよ！！」

ﾌﾗﾝｷｰ「ラディカルビームは両腕しっかりキメねェとでねぇ！今出せるのは尻からクードぶーくらいだ」

何を言ってるんだコイツらは…

ロー「右下の軍艦を燃やせるか？」

ﾌﾗﾝｷｰ「それはおやすい御用だ兄ちゃん

フランキーファイヤーボール！！」

機械の大男が口から火を噴くと、見事その火は軍艦を火の柱にしてしまった

木製の船は瞬く間に燃えていき、乾燥した空気の中では煙を上げ始めるのも遅くはなかった

下の方では何事か理解出来ていない男たちがてんやわんやしているようだ

ﾌﾗﾝｷｰ「ゲホッゲホッ…おいこらトラファルガー！煙がこっちに来たじゃねぇか！！」

ロー「お前がやったんだろう」

ﾌﾗﾝｷｰ「おめェがやらせたんだよ！！」

ルフィ「ゲホッ！ウエッホ！あははは！何やってんだよ！」

檻を囲む煙に全員が涙目になり、咳き込む。楽しそうでなによりだ

これでシーザー･クラウンの視界は防げた筈だ

しかし、海楼石を付けたトラファルガー･ローに一体どんな手があるんだ？力づくで海楼石を破れるはずがない

ロー「さて」

「ガシャン」

「「「？！」」」

トラファルガー･ローの声と共に聞こえた金属音

それは海楼石の錠が外れた音だった

ルフィ「え？！」

ロー「これで映像電伝虫には映らねぇ…」

たしぎ「えーーーっ？！」

海楼石が外れた…？

どうやって？

ロー「スグにはバレずに済むだろう」

ルフィ「なんだお前…どうやって海楼石の鎖を取ったんだ？！」

ロー「なに、初めから俺のはただの鎖だ。能力で簡単に解ける」