検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:24,208 hit

129話 ページ32

たしぎ「…不死の、薬…?」



嗚呼、そうか


そういう事だったのか


ここ周辺から漂っていたあの香りは



こいつのせいか



シーザー「不死の薬の研究は非常に難しかった…乗り越えなければいけないステップは大きくわけて3つだ


1つ目は外傷を素早く治せるようにすること


2つ目は病原体など、体の内部から害を及ぼすモノを必ず撃退できる強い体をつくること


そして、3つ目が老衰しないことだ


3つ目は本当に難しい課題だったからな…まずは1つ目と2つ目から取り組むことにしたよ


1つ目をクリアするためには体の内部の活動を活発化させて、人が何日もかけて治す傷を何百分の1もの時間にすることが必要だった


しかし、これは案外簡単でな?単純なことだったんのさ…



体内の細胞を活発化させればいいだけだったよ」



シーザークラウンはそこからもペラペラと話し始めた



シーザー「細胞の活性化により傷の治りは早くなる。同時に白血球も強くなり、どんな病原体もすぐ倒すことが出来る。誰よりも何よりも健康な体…を作りたかったが…それはそれで難しい


どんな病気にも負けないからだを作ったはいいが…お前の体は常に抗癌剤物質に似た者を飲んでいる状態になった。悪い物からいいものまで叩きまくるようになってしまった…


老衰をしない体を作るまでに至らなかったよ…そもそも動物が一生のうちにできる拍動数は決まっているからな。基本的に小さいものほど寿命が短く。大きいものほど寿命が長い


それを薬ひとつで覆すのは困難を極めた


諦めた時できたものはどんな病気にも傷にも菌にも負けない屈強な体を作る薬




そうしてできた最後の失敗作の中の成功例の薬を飲んだのがお前だ。リジーボーデン」



指を刺された先にいたのは私だった


私はどうしても現実を受け止めきれなかった


私の恨むべき相手が目の前にいる


私の目の前に…


殺すべき相手の中の1人がわらってる



私に人間をやめさせた男が…



視界が闇に包まれてく。腹の底が冷えて、胃の内容物を全て吐き出してしまいたかった


目の前に事実に思考は暗澹としていくのに、脳は冷静だった



シーザー「しかし、そんな諦めた研究も今成功の時を迎えようとしている!!体を大きくすれば全て解決した問題だったんだよ!!


俺の今の研究が全てを成功へと導いているんだ!!」

130話→←128話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , シリアス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ToaRin | 作成日時:2019年11月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。