125話 ページ28
ｽﾓｰｶｰ「つまり…シーザーがガキ共を連れ去った誘拐事件はこいつの手によって海難事故にすり替えられたというわけだ…
よりによって基地のトップが不正の張本人とは…G-5らしいと言やぁそうだが…軍のメンツは丸潰れだ」
A「…なら、私が遭遇したあの闇市もやはりフェイク…海賊とも繋がっていたか…」
こんなに信頼のおける海兵の中に最悪の敵がいるとは…予測がつかなかった
ロー「お前らが気づかねぇのも無理はない…ヴェルゴは海軍を裏切った訳じゃねぇ…
元々やつは海賊なんだ。名をあげる前にジョーカーの指示で海軍に入隊し、約15年の時間をかけて1カラ階級を上げていった。
ジョーカーにとってこれ以上便利で信頼出来る海兵はいない
ヴェルゴは初めからずっとジョーカーの一味なのさ…！！」
「「…！！」」
ヴェルゴがジョーカーの一味…？！
信じられないが…そういわれれば納得がいく…
あれほどの客が集まるほどの闇取引が出来たということは宣伝効果がかなり高い裏の人間とつながっているということ…
金を渡して…三下の雑魚にでも上手くいって開かせたのか…
ｽﾓｰｶｰ「ジョーカー…確か裏社会のブローカーの名だな…自分が情けねぇ…こんな近くのドブネズミの悪臭に気がつかねぇとは…！！」
ｳﾞｪﾙｺﾞ「そう悲観せず…優秀な白猟の目をも掻い潜ったドブネズミを誉めてほしいもんだ。スモーカー君。お前が本部から転属してきた日から最大限に警戒網を張ったよ。そのストレスから今日開放されると思うと嬉しいね
お前とも、今日まで会わなくてすんだことが嬉しいよ
サンタ･ムエルテ」
A「………」
…私を知っているのか
ｳﾞｪﾙｺﾞ「なぜ知っている…という顔だな。お前のことは裏ではかなり噂されていてな…
約6、7年前だ。突如何者かによって闇取引を行っていた海賊がほぼ全員海の底に沈められ、犯罪率は約1年で大幅に減った
その手口はハッキリとは解明されていないが、恐らく…誰かに潜り込まれ、裏で調査されていると…
そして、現場を突き止められた際には船に乗るもの全員が消される…
死神にでもやられたんじゃないかと言われていたが、ある日何とか一命を取りとめた男がこう言った
『白銀の髪にオッドアイの少女だった』…と
俺は地位が高いおかげで特別にお前の顔写真が軍から送られてきてピンと来たよ」
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年11月4日 1時
