111話 ページ14
たしぎ「スモーカーさん、でも私…そこまでの自信は…」
ｽﾓｰｶｰ「いいんだ。頭の隅に置いておく価値はある
どの道、俺は心臓と身体をローに抑えられまってる。島から出るわけにはいかねぇ
お前ら3分の1は船でこのことを通報しにいけ」
心配事を吐き出したたしぎ大佐に言葉をかけ、1分の人間はこの島からでろというスモーカー
海賊がいるなら私はここに残る
「何言ってるんだよ中将！軍艦はもうズタズタのボロボロに…」
ｽﾓｰｶｰ「相手の船があると言ったろ。盗め」
「その手があった！アンタ悪っ！！」
ｽﾓｰｶｰ「慎重にな。事態が大事になる前に俺はてめぇの心臓と身体を奪い返し、この島の黒幕を暴いておく
Aも艦に…」
A「私も一緒に行く」
スモーカーの言葉を遮って私はそういった
ｽﾓｰｶｰ「…はぁ、お前な…」
A「海賊がいんでしょ？なら行くわ」
たしぎ「しかし、Aさん…その傷では…」
A「もうほとんど治ってる。無理をしなければ傷は開かない」
ｽﾓｰｶｰ「…無理するだろう、艦に乗れ」
溜息をつきながら呆れ気味に私にそう言うスモーカー
私は彼のそんな態度を気にせず話を続ける
A「絶対嫌よ。
だって、子供を誘拐するような輩がまだここに残ってるんでしょう？」
私のその言葉をスモーカーが聞くと、ピタリと動きをとめた
新しいタバコに火をつける手を止めて、彼は私を見た
A「全員、殺さなきゃいけないじゃない」
いつもと変わらぬ表情でそう言った
私のその発言にスモーカーは私から目を逸らした
A「何がなんでも、私は行くから」
火を点けようとしていたタバコをしまった
いまになって私の思考に気づいたのか、再認したのか…彼はそのまま止まってしまった
ｽﾓｰｶｰ「お前は…」
スモーカーは言葉をとめた
ｽﾓｰｶｰ「……いや、なんでもねぇ。お前もこい。でも、無理はするな」
A「努力する」
何年か前、誘拐事件を発端とした人身的な子供の取引の犯罪数は度を越えていた
天竜人のは見のがさなければいけないとされているが、海賊は別だ。彼らの取引は年々増加の一方であり、その対策や犯罪防止にも海軍は頭を悩ませていた
しかし、そこで現れた新人の少女がそれらの犯罪を見事止めてみせると発言し、発言の約1年後には犯罪率は大幅に減り、取引をしていた海賊は次々にその艦事沈められていった
それをきっかけにその少女は次々昇進し、今に至る
それが私だ
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年11月4日 1時
