57話 ページ10
「バンッ!!」
甲高く鳴り響く銃声が発せられる
モスキートーンの耳鳴りがしたあとには薬莢がカランと音を立てて床に転がった
「ドサッ」
目の前の男がその場に崩れ落ちる
私はその状況を冷めた朝食を眺めるように見ていた
たしぎ「な…」
たしぎ大佐は言葉を失い、その大きな目をさらに大きく見開いた
たしぎ「何やってるんですか!!」
彼女は私に叱咤した
A「大佐、ちゃんとよく見て」
私は男が倒れた奥の壁を指さす
彼女が私の人差し指の先を見つめ、その一直線上にある壁を見た
A「当ててないよ。あいつがマヌケにも銃声にビビって勝手に気絶しただけ」
たしぎ「……」
たしぎ大佐は息を吐いた後、肩を落とした
たしぎ「…なんでこんなことしたんですか」
A「あの男がその昔、海賊の宝をネコババしようとしたって軽く言ってたじゃないか。海賊が持っている宝は1人で捜索しちゃいけないことは知ってるでしょ?」
たしぎ「……はい」
A「昔のことだけど、事実は事実。あとでスモーカーに報告しておくよ」
私はそう言って部屋を出ようとした
たしぎ「あの!」
しかし、大佐に止められる
たしぎ「…いえ、なんでもありません。行きましょう」
彼女は俯いて小さく呟いた
…まさか、海軍内で知っている人間がいると思っていなかった
たしぎ大佐に知られるのはさすがにまずい
私が、ではなく彼女が相当ショックを受けるはずだ
私は彼女と黙って部屋を出た
「バタン」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ベルモットさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります!続編のもありますのでそちらもよろしくお願い致します。 (2019年12月25日 22時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イメ画に惹かれて読み進めているベルモットです。個人的に、好みな夢主でした。 (2019年12月25日 14時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ぴのさん» コメントでのご指摘ありがとうございます!後で修正しておきます (2019年9月28日 8時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 59話でゾオンがゾーンになってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 明煌羅さん» コメントありがとうございます!この絵には結構時間かけたのでそう言って貰えて凄く嬉しいです!Twitterのほうにもう少し画質がいいのを載っけています!そちらもぜひご覧になってください!応援のお言葉凄く嬉しいです!これからも続くのでよろしくお願いします! (2019年9月22日 16時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToaRin | 作成日時:2019年9月21日 20時