56話 ページ9
「だいぶ大きな傷だね。完治にはしばらく時間がかかるだろう」
Gｰ5の医師の元にいけば、曖昧な回答を返された
隣にはたしぎ大佐が立っている
A「1ヶ月以内に治りますか？」
「本人の回復力しだいだね。最短で1ヶ月だ」
A「わかりました」
それだけ聞ければ十分だと私は立ち上がった
「絶対安静ね」
A「はい」
念押しされ、私は短く返事をした
「ちょっとまってくれ」
医師に背を向けたところで止められる
たしぎ大佐も振り返った
A「…なんですか？」
「君、どこかで見た様な気がするんだ…だいぶ前だった気がするんだけど…」
医者は不意に頭を抱え込み、そう言って考え出した
隣に居るたしぎ大佐は頭を傾げた
…こいつも9年前の新聞の記事を覚えているのか？めんどうだな
A「きっと気のせいですよ、私は貴方にあったことありません」
「いや、あったわけじゃない気がする…どこかで見たことが…」
A「私は顔を隠して生きるものです。心当たりなんてあるはずないんですよ。人違いです」
念押しするように言葉を押し出す
…たしぎ大佐もいるんだ。ここで思い出されては困る
私はたしぎ大佐の背中を押し、早く出ようと声をかけた
彼女は戸惑いながらも扉に手をかけた
「そうだ…そうだ思い出した！人違い…そうだな、アンタにクリソツな少女と言ってもいい！」
A「……」
私はたしぎ大佐の背中に乗せられた手に力を込めるのをやめた
この男が9年前の新聞の記事を知っていたにしろ、この態度は…何か変だ
…まさか
「かなり前だ…たしか、軍の要請で俺も海賊討伐に呼ばれていた時だ…どこだったか？なんの海賊だったか…」
A「……」
私はそこまで言われたところで静かに銃を取り出した
たしぎ「Aさん？！」
その黒く光る銃口を医者に向ける
医者はそれに気づいても尚、考え込んでいた
「そうだ！メイノール島だ！ルート海賊団！！そこの海賊船に乗り込んだ時だ！！宝の隠されている部屋を1人で探してる時に隣の部屋で見た映像でんでん虫！！」
私は銃口のスライドを後ろに引き、
A「よしな、それ以上思い出す必要ないよ」
「あの時やっていた
私は男に向けられた銃のトリガーに力を込める
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ベルモットさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります！続編のもありますのでそちらもよろしくお願い致します。 (2019年12月25日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イメ画に惹かれて読み進めているベルモットです。個人的に、好みな夢主でした。 (2019年12月25日 14時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ぴのさん» コメントでのご指摘ありがとうございます！後で修正しておきます (2019年9月28日 8時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 59話でゾオンがゾーンになってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 明煌羅さん» コメントありがとうございます！この絵には結構時間かけたのでそう言って貰えて凄く嬉しいです！Twitterのほうにもう少し画質がいいのを載っけています！そちらもぜひご覧になってください！応援のお言葉凄く嬉しいです！これからも続くのでよろしくお願いします！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年9月21日 20時
