84話 ページ37
＿＿＿＿＿＿スモーカーside
地下を駆け回ると、広い場所に出た
たしぎ「…舞台裏かなにかですかね？」
ｽﾓｰｶｰ「競売場の裏だろうな」
たしぎ「……」
周りを見渡していると、舞台表の方から音が聞こえてきた
それを察知すると、全員が足音をたてずに舞台袖まで移動した
「＿＿＿＿＿…」
「…＿！＿＿＿＿＿＿！＿＿＿＿＿＿＿＿＿…＿＿＿…」
どうやら話し声のようだ
近くまでよると、その音は鮮明に聞こえてきた
「…映像でんでん虫」
…A？
Aの声と、聞いたことの無い男の声が耳に届く
「そうだ！映像でんでん虫だ！何年も前だったが、たしかに間違いは無い！…だが、どんなんだったか…」
A「白いワンピースをきた10ほどの少女だったでしょう？」
「そうだ…そうだった！思い出してきた！」
…なんの話しをしてるんだ？
A「その少女の名はリジーボーデン」
リジーボーデン…
たしかそれは
あいつの過去の名前…
なんで今その話が…
「そう…そうだ！思い出したぞ！
メトゥスの夜の子供達だ！」
「ﾊﾞﾝｯｯｯ！！！」
男が何年も前の映像の名を叫ぶと、銃声が鳴り響いた
その音にこの場にいる全員が目を見開く
「ドサッ」
質量を持った物が地面に叩きつけられる音が響いた
そして、先程の銃声から結末を想像するのは容易いことだった
「＿＿＿＿＿＿…」
全員がその場から動けなくなっていると、また違う女の声がしてきた
Aと会話をしているようだ
「カシャン」
「ひっ…」
銃を捨てる音と短い悲鳴
子供の声だ
Aが足音を鳴らして舞台上を歩いていた
しゃがみこむAに怯える少女
A「大丈夫？怪我は…」
「こ、来ないでっ…！」
差し伸べられた手を少女は取らなかった
酷く、怯えていたから
「パパ…ママ…助けてっ…」
子供は泣きながら立たない足腰で必死にその場から去った
壇上に残ったのは俯くAだけ
その白銀の髪はスポットライトにより眩しく輝くが、その下に包まれる表情を伺うことは出来なかった
漂う雰囲気に言葉の接ぎ穂を探すことも出来なかった
「A、だいじょ…」
女の声がしたところで、言葉を失っていたたしぎが足を一歩後ろへ下げると、その音が響いてしまった
A「誰だ」
警戒の声と共にこちらに振り返ったAは刃をこちらに向けていた
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ベルモットさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります！続編のもありますのでそちらもよろしくお願い致します。 (2019年12月25日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イメ画に惹かれて読み進めているベルモットです。個人的に、好みな夢主でした。 (2019年12月25日 14時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ぴのさん» コメントでのご指摘ありがとうございます！後で修正しておきます (2019年9月28日 8時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 59話でゾオンがゾーンになってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 明煌羅さん» コメントありがとうございます！この絵には結構時間かけたのでそう言って貰えて凄く嬉しいです！Twitterのほうにもう少し画質がいいのを載っけています！そちらもぜひご覧になってください！応援のお言葉凄く嬉しいです！これからも続くのでよろしくお願いします！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年9月21日 20時
