60話 ページ13
たしぎ「だーめーでーすー！！」
A「離してください！！」
窓枠に足をかけ、建物5階にある病室から飛び降りようとしていた時だ
部屋に駆け込んできたたしぎ大佐に全力でとめられている
力なら確実に負けないが、このまま力任せに飛び降りたら、たしぎ大佐まで落ちてしまう。ここで手を話してもらえればハッピーな訳だが…
A「さっきの爆発音は海賊でしょ？！海軍が行かなくてどうする！」
たしぎ「そんなのやってたらいつまで経っても傷が治りませんよ！！寝ててください！！」
こんな攻防が5分近く繰り広げられている。もしかしたら、仕事の早いスモーカーがもう終わらせてしまっているかもしれない
たしぎ「スモーカーさんなら大丈夫ですから！」
A「はあ？！なんでアイツの名前が出てくるんだ？！アイツの事なんて黒い服のシミ並に気にならないね！」
たしぎ「素直じゃないんですからー！大人しく寝ててください！！」
たしぎ大佐は私を引っ張っていると、ワックスでよく磨かれた床の1部に足を踏み入れた
たしぎ「きゃっ！」
案の定、足を滑らせて身体が斜めに傾いていく
突然のことに固く目を瞑るたしぎ大佐。赤ぶちメガネから覗くその大きい目が瞼でふさがった
私は窓枠からすぐに降りると、彼女の腰に手を添え、その華奢なからだを支えた
たしぎ「うっ、」
短く声を上げ、彼女は恐る恐る片目を開ける
A「一体、君はどこのお姫様なの？」
私は呆れ気味に息を吐き出し、茶化してみてから両肩を下げた
たしぎ「ご、ごめんなさいっ！」
たしぎ大佐はみるみるうちにその顔を真っ赤にして、急いで起き上がった
眼鏡をかけ直すと、両手で少しの間顔をおおっていた
…照れちゃったのか？茶化したつもりだったのに
その様子を見て、私は腰にかけてある刀を置いた
A「…仕方ないから寝てるよ」
たしぎ「本当ですか？！」
A「えぇ」
私はコートを適当に椅子にかけて、ベッドに寝転がる
たしぎ「本当に、無理ばかりするんですから…その傷だって、普通なら動けないんですよ？」
たしぎ大佐は安心すると、椅子に座って私の文句に似たものを垂れ流し始めた
A「まぁ…私は人より少し回復するのが早いから…このくらいなら大丈夫なんですよ」
先程まで若干荒れていた口調を元に戻して、傷を一瞥する
回復力はかなりある。すぐにこれも治ってしまうさ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ベルモットさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。そう言っていただけるととても励みになります！続編のもありますのでそちらもよろしくお願い致します。 (2019年12月25日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イメ画に惹かれて読み進めているベルモットです。個人的に、好みな夢主でした。 (2019年12月25日 14時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ぴのさん» コメントでのご指摘ありがとうございます！後で修正しておきます (2019年9月28日 8時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 59話でゾオンがゾーンになってます。 (2019年9月27日 23時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 明煌羅さん» コメントありがとうございます！この絵には結構時間かけたのでそう言って貰えて凄く嬉しいです！Twitterのほうにもう少し画質がいいのを載っけています！そちらもぜひご覧になってください！応援のお言葉凄く嬉しいです！これからも続くのでよろしくお願いします！ (2019年9月22日 16時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ToaRin | 作成日時：2019年9月21日 20時
