41話 ページ43
コビー大佐は息を切らして必死にそう叫んだ
私の心に呼びかけようと、訴えかけた
でも、どうしてもその言葉は心に響かない
A「…ごめんなさい、私は……私には理解できないわ…」
私は額に手を当てた
目眩がする
何故、私は私を大切にしなきゃいけない？
コビー「…貴女のは、自己犠牲とはまた違っていて…誰かのために自分を傷つけるなんてことしないかもしれません…
でも、貴女の中に生きる当たり前が誰かを深く傷つけるっていうことを…覚えていて欲しいんです。
貴女が上からの命令だからといって危険な仕事を当たり前に引き受けるの見ているだけというのも苦しい。
ヒナ少将もいつものように貴女と接していますが…貴女が出張から帰ってくるまでの間、センゴクさんの所に行って暗号化された貴女からの伝達を解くのを手伝い、毎日生きていることを確認してるんです
それだけ、心配されてます」
コビー大佐は泣きそうな顔で私に訥々と語った
あんなに普通に接してきた上司や部下がそこまでしているなんて知らなかった
心配しているのは…ちゃんと理解していたんだ
センゴクさんだってガープ中将だって…私のことを大切にしてくれている
…でも、だからこそだ
A「…コビー大佐、心配をかけたわね」
コビー「A中将…」
A「でもね、理解されないかもしれないけど…
私にはこの海軍で海賊を殺すということしか生きる意味がもうないの
海賊のせいで全てを失った私にもうほかのことは要らない
あと3年、そのうちにできるだけ多くの海賊を殺す
その為だけに私は生きるの」
私はコビー大佐に強く言葉をぶつけるように言い放った
彼はその場に立ち尽くし、唇を強く結んでいた
彼の背中に背負われた正義の印をその大きな拳で強く握りしめ、眉間に皺を寄せた
彼らしくない顔
私はそれを見据え、背中を向けた
ヒールを鳴らして、彼の目の前から逃げるように足早に立ち去った
私の世界には誰もいない
私と、あの子以外要らない
あの子が消えた今、私には何も残ってないんだから
命を救ってくれたセンゴクさんとガープ中将がいるこの場で
役目を果たすだけ
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます！まだまだ続きますのでよろしくお願いします！すっごく嬉しいです。お付き合い願います！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります！更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年8月23日 20時
