40話 ページ42
「A中将！」
A「…コビー大佐」
コビー「よかった…無事で…A中将が任務に失敗したと聞いた時はさすがに肝が冷えましたよ」
コビー大佐は額に汗を滲ませながら、私にそう言った
…探しててくれたのか
彼は上がった息を引っ込めようと深く息をしていた
A「えぇ、私もさすがに死ぬかと思ったわ。なんとか助かったけどね」
コビー「……」
コビー大佐は私の言葉を聞くと息を吐いた
疲れたように、心配するようにも、怒っているようにも見えた
コビー「…ひな少将から聞きました。A中将が自分の体を切ったと…僕が持ってきた剣はそういう事だったんですね…」
コビー大佐は俯いて言葉を小さく落として言った
緩慢と動く口に私はいつも通り答える
A「不快な思いをさせてしまってごめんなさい。でも、他人は傷つけてないの、貴方が負い目を感じることは無いわ」
コビー「＿＿＿傷ついてますよ！！」
コビー大佐は声を荒らげた。こんなふうに叫ぶ彼を目の当たりにしたのは久びさだ
彼は下を向いていた顔を持ち上げて、炯々とした目付きで私の目を覗いた
A「…え？いや、私は誰も切って…」
コビー「たしかに、貴女はあの剣で自分以外は切っていません
でも！貴女が自分を傷つけることで悲しむ人もいるんです！
僕はすごく傷つきました！！貴女の身体は貴女だけのものじゃないんです！！」
コビー大佐は私の手を掴んだ
縛り付けられる目線を外すことは無い
少し経ってから私はやっと言葉を理解し始めた
…私だけのものじゃない？何を言っているんだ。私は今まで一人で頑張ってきたんだ
A「私は独りでも生きられる」
私はいたって平然と彼にそう返した
コビー「そんなことありません！！この広い世界を独りで生きられる人なんて誰一人としていないんです！！
誰かは誰かの心配をして、されて！！助けて傷ついて生きていくんです！！
どんなことも独りじゃ絶対にできないんですよ！！」
コビー大佐は一通り叫ぶと、息を切らして私の両の腕をきゅっと握った
コビー「…だから
自分で自分を痛めつけるのはもうやめてください。見ていられないんです…
貴方が後悔に苛まれ、溺れ、海賊を恨んでいると分かっているからこそ
貴女には自分を大切にしていて欲しいんです。」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます！まだまだ続きますのでよろしくお願いします！すっごく嬉しいです。お付き合い願います！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります！更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年8月23日 20時
