検索窓
今日:16 hit、昨日:4 hit、合計:91,273 hit

36話 ページ38

トラファルガー・ローは椅子に座った


そして、私を見据えると手を動かす


…しまった、能力か


私は隠していたナイフを取りだし、奴に投げつける


走って刺したら間に合わない。高速で取り出したナイフをめいっぱいの力を込める



ロー「ルーム」



ナイフは奴の目の先まで飛んでいく



ロー「シャンブルズ」



一秒後には届くはずだったナイフはその場から消え去り、石が足元に転がっていた



「…本当に憎たらしいほど優秀な能力ね」


ロー「そりゃどうも」



オペオペの実…本当に面倒な能力だ


…その力があれば私もあの子を



ロー「さて、質疑応答に移るとするか


お前は海軍のスパイだな」


「…そうね」



トラファルガー・ローはそう言うと目線を落とした



ロー「…お前は、9年前の海賊船遭難事故の被害者で間違いないな?」


「……」


ロー「無言は肯定を意味する…ね」



私は口を閉ざしたままだった



ロー「…本当の名は」


「……A」


ロー「歳はいくつだ」


「17」


ロー「…あと3年くらいか」


「……」


ロー「ポルクラマ島の人間だな?」


「……どこでそれを知った?」



やっと私情で開かれた口


資料を見た時から謎だったんだ。どこからバレたのか、検討もつかない



ロー「9年前の新聞の死亡者名簿で知った」



9年前の死亡者名簿


そこに私の名は綴られていた



「何故、私が海兵だと…」


ロー「死んだはずのお前は確かにここにいる。どこから来たのかと思っていたが、あの事故処理をしたのはもちろん海軍…


海軍名簿にお前の名前はなかった。スパイの可能性を見て行動を観察していたが、予想は的中だったな」



…王下七武海、舐めてかかっていた


政府から認められるだけのことはある



私はこの状況に焦りを感じていたが頭は至って冷静だった


全部バレてしまったのならもうどうしようもない


ここで死ぬか、海軍で殺されるかだ



「…無益な殺生は好まないんだっけ?」


ロー「そうだな」


「今の状況だと私は殺すべきだと思うのだけれど」


ロー「…本当なら殺していたところだが…





生憎、海軍のスパイを殺すのは苦手なんだ」

37話→←35話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:ONEPIECE , シリアス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます!まだまだ続きますのでよろしくお願いします!すっごく嬉しいです。お付き合い願います! (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります!更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ToaRin | 作成日時:2019年8月23日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。