35話 ページ37
トラファルガー･ローがSADの製造機破壊を目論んでいる？
…何故、そんなことを
今度は隣の髪の束を手に取った
その資料は確実に核心に近づくものだと思っていた
「え？」
その資料には全く別のことが記されていた
9年前の海賊船遭難事故
当時の新聞、被害者の切り抜き
…まさか
下に積まれた紙を引っ張り出す
文字が羅列し、海軍兵名簿が並ぶ
それぞれの資料は新聞やら海軍公開情報の1部ではあるが確実に真実に近づいていた
紙をめくった先にあった事実に息を飲んだ
…バレている。完全に
一番下の紙に書かれた文字
『海軍からの差し金』
一体、どこでバレたんだ…いや、それらしい発言は多々あったがこんなにも辿り着くのが早いだなんて…
私の過去はいつかバレると思っていたが、ここまで知られるとは…
何故こんなにも早いんだ…それにどうして殺さない？
「いつから…バレていたんだ…？」
「最初からだ」
ドアの方から声がした
反射的に振り返る
想定していた人物がそこには立っていた
ロー「サエウム…お前の国の言語で『残忍』という意味か。皮肉か嫌味か…良くもまぁ自分でそんな名前が名乗れたな」
「…どこから知った」
ロー「お前のからだを治療している時だ。普通の医者と違って、俺は人の体開けて隅々まで見ることが出来るからな。普通の人間じゃまず見れないところまで見れる」
…想定外だ
まさか、体を開けられてバレるなんて…
足を一歩後ろへ引く。喉を鳴らして絶体絶命のこの瞬間をどう切り抜けるか頭をフル回転させている
頭の中でうるさく警鐘が鳴り響く
何とかしなければ…
ロー「さすがに想定外か？…まぁ、俺もまさか海軍を拾わされるとは思ってなかったがな。そこはまんまと乗っかっちまった」
「どうするつもり？」
ロー「さて、どうするかな」
「殺すなら殺せ」
ロー「船の上だ。今は殺さない。
だが、質問に答えろ。答えれば見逃してやる」
「海賊に情けをかけられるくらいなら死ぬ」
海賊に情けをかけられるなんて海軍として…いや、私という人間が終わってしまう
海賊に命を助けられてのこのこ帰ってくるなんてこれ以上の屈辱などない
それも、多くの人を殺したトラファルガー･ローというのなら尚更
ロー「今入手した情報を持ち帰るんだろう？報告してからテメェで死んだ方がいいんじゃないのか？」
「……」
無言は肯定の意。言い返すことも出来ず黙った
ロー「交渉成立だな」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます！まだまだ続きますのでよろしくお願いします！すっごく嬉しいです。お付き合い願います！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります！更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年8月23日 20時
