31話 ページ33
ペンギン「よく働くね、サエウムちゃん!休んでもいいんだよ?」
「このくらい平気ですよ!」
ペンギン「頼りになるね。サエウムちゃん、女の子の割に力持ちだし、料理も美味しくて助かるよ」
「お世辞でも嬉しいですね」
話をしながら、作り笑顔を顔に貼り付けていたが私の髪を流す風の流れが唐突に変わった
私の後ろから吹いていた風は方向を変え、私の真正面から吹いていたのだ
…まずいな
私は急いで船の中へ入っていった
ペンギン「サエウムちゃん?!」
操縦室へ真っ先に向かい、シロクマがいるところまで走る
「っう…」
カーブを曲がる時に体をよじれば、反動で傷が開く。しかし、今はそれどころではない
直ぐに見えてきた操縦室のドアを開ける
「バンッッ!!」
ベポ「うわっ?!」
キーンという音が耳に響き、ドアが乱雑に開かれる
私はシロクマの前まで行き、操縦室の地図を指さす
「北東方向からサイクロンが来ます。早く南西の方向に逃げてください」
ベポ「…え?!」
「あと5分とせず大型サイクロンが来ます」
ベポ「な、なんでそんなこと…」
「早く!!!」
ベポ「は、はい?!」
普段なら落ち込んでいるシロクマであるが、私の気迫に負けたのか直ぐに操縦を始めた
…船の上で船員と戦うならまだしも、大型サイクロンなんてヤバいものに当たったら微塵も残らない。こんな海の上でジ・エンドなんて笑えない
逃げられる脅威からは逃げなくては
海の上で何度も海を見てきた。それも大荒れ狂う船の上で生き残る方法をみにつけてきた
危機感からなのか、すぐに航路は理解出来た
ベポ「航路をぬけ、南西方向に移動開始します!」
彼がそう言うと船は大きく回り、全速力で海を滑っていく
進行方向を大きく変えたため、船が大きく揺れた
外では人がはしる音が聞こえる
「バンッッ!!」
ロー「ベポ!何をやっている!」
ベポ「キャプテン!…その、サエウムがサイクロンがくると…」
ロー「はぁ?」
トラファルガー・ローは私の方を見る
「北から吹いていた風が唐突に南から吹き始めました。こんなに急に風向きが変わるのはサイクロンしか有り得ません…それも、大型の」
ロー「…本当なんだな」
確かめるように言葉を放った
「前の船では優秀な航海士の横で雑用をさせられてました。間違いないかと」
ロー「…チッ…ベポ、そのままつっきれ」
ベポ「あいあいさー!」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます!まだまだ続きますのでよろしくお願いします!すっごく嬉しいです。お付き合い願います! (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります!更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToaRin | 作成日時:2019年8月23日 20時