2話 ページ4
頂上戦争から海軍は大きく変わっていた
内部の圧力は大きくなり、個々の意識も変わり始めていた
しかし、私の周りの人間はそうたいして変わっていなかった
「A中将！」
私の名前を呼ぶ声に振り返る
振り返った先にいたのは見知った顔だった
A「たしぎさん…」
たしぎ「お仕事から帰ってこられたんですよね！お疲れ様です！」
A「ありがとうございます」
私より身長の高い彼女を見上げながら、笑顔を向ける
しかし、安心させるために向けた笑顔は彼女に不安な表情をさせることになった
たしぎ「…A中将、失礼な発言をすることをお許しください」
彼女は堅苦しい言葉を並べて、私の前で膝をつき、私と目線を合わせた
たしぎ「Aちゃん、貴方はまだ17歳。未来のある若者なのよ。貴方が『黙秘』の存在だからといって上が危ない仕事をさせているだけだわ…
貴方の仕事は私達より危ない仕事なの。だから、いつ死んでもおかしくない…
あんな口ぶりだけど、スモーカーさんだって…」
A「たしぎさん」
苦虫を噛み潰したように歪む彼女の顔
私は言下に彼女の言葉を否定するように名を読んだ
心配
彼女は自分の顔にそう書き始めた
A「たしかに私は17歳で中将になったけれど、10代の海兵なんて山ほどいます。命をかけて戦っているからには、みんな同じ立場です。
気にすることありませんよ」
私はそう言って彼女の肩を軽く叩き、固まった表情を動かして継ぎ接ぎの笑顔をつくる
A「仕事があるので失礼します。スモーカー中将にもよろしく言っておいてください」
私は彼女に背を向けて歩き出した
鳴り響くヒールの音が耳に残り、脳に反響する
正義を掲げたコートを翻す
…戻るなんて選択肢、私には無い
恨むべき海賊を殺すために私はいるんだ
そのためなら、階級だって海軍だって利用してやるさ
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - †NANA†さん» 訂正ありがとうございます。後ほど修正させていただきます (2019年10月29日 22時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 「ルフィ」であって「ルフィー」ではありません。 (2019年10月29日 22時) (レス) id: 9d78a5537a (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - ばりおさん» 応援のお言葉ありがとうございます！まだまだ続きますのでよろしくお願いします！すっごく嬉しいです。お付き合い願います！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ばりお - これからどうなるか気になります！更新頑張ってください(*´∀`)♪応援してます♪ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年8月23日 20時
