186話 ページ47
＿＿＿＿＿＿＿白石side
白石「財前！」
地面を蹴り、四天宝寺の皆が見えるところまで行くと足を止めた
財前は少し離れたところで背中を見せていた。俯くその表情は影で見えなかった
各々が財前を心配そうに見つめていた
謙也「白石」
謙也に名前を呼ばれ、謙也を見た
謙也は苦しそうな顔で俺を見ていた
部長として、先輩として、仲間として…やるべき事はしなければいけない
白石「財前」
財前「……」
白石「…財前、お前の気持ち…全然分かっとらんかった。俺達は仲間やし、どのチームより距離が近いと思ってたから、言わんくても思いは通じあっとるって…勝手に思い込んどった
ほんまにすまんかった」
財前は下げていた顔を少しあげた
俺は話を続ける
白石「…その、財前が言っとること…分からんでもない。俺が財前の立場でも、あんまりよく思わんと思う…気づかなかったとはいえ、不快な思いさせたことも申し訳ないとおもっとる」
また少し財前が顔を上げた
しかし、気持ちがわかると言ったって…解決策にはならない
これから俺達がどうやって四月一日さんと接していくのか…そんなの分かるはずがない
白石「……でも、俺たち…財前の気持ちに答えるためにはどうすればええのかわからん
財前は大切な仲間やし、四月一日さんも大事なマネージャーや」
俺は何も出来ない
財前の為にも、四月一日さんのためにも
自分で決められない…往生際の悪い男だ
これ以上、何を言ったって言い訳にしかならない
謙也は見かねて言葉を出した
謙也「財前…今ここで俺達がお前の気持ちを知ったから…2人への態度は変わると思うんや。でも、四月一日に対して冷たくなる訳でもないし、贔屓する訳でもない
財前が正直な気持ち言ってくれたから、俺達は財前のこと大切にしようって改めて思えた
お前はいつになっても俺達の仲間なんや。そないに思い込む必要ないんやで」
謙也は財前の元まで行くと、背中をぽんと叩いた
小春「せやで、そないに考え込んだって体に良くないで！」
一氏「ま、話ぐらい聞いたるわ」
銀「後で般若心経聞かせたるで」
千歳「一緒にトトロ探して元気出すばい」
金太郎「テニスしたら元気になるて！」
全員が財前の元へ歩きだし、声掛けをし始めた
…俺、ほんまに情けない部長やな。部員に助けられるなんて
白石「財前」
俺も財前の元へ行く
白石「皆、仲間や」
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ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 牙龍Mueさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しいです！只今新作の方で一気に更新してるので次の更新までもう少しお待ちください！ (2019年8月10日 15時) (
レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
牙龍Mue(プロフ) - 読んでハマって1からここまで読みました！次の更新楽しみにしています！ (2019年8月10日 14時) (レス) id: 805b4b6942 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 四葉月さん» 応援のお言葉、ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！！こんな長い話を読んでいただけるなんて本当に感激です…まだ続きますのでお付き合い下さい！！ (2019年7月27日 10時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 更新楽しみにしています！１から読み進めあっという間に今に至ります！頑張ってくださいね！ (2019年7月27日 2時) (レス) id: 3bb8824d05 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - チビなスズさん» ご指摘ありがとうございます！深夜に書いているので誤字が多く申し訳ございません。後で修正しておきます。応援のお言葉、とても嬉しいです！ありがとうございます！！まだ続きますのでお付き合い下さい (2019年7月24日 21時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年5月30日 18時
