【テニプリ】レズで何が悪い！！4【立海】

165話 ページ26

A「頼れる…人？」



その言葉を聞き、頭にとある人物を思い浮かべた


跡部や不二先輩、白石先輩に赤也…他のみんな


男性だからと毛嫌いしていた私にも優しくしてくれた



空気が新鮮になっていく


新しく取り入れられた酸素が血液を駆け巡った


息苦しかったはずの世界が開けていつた



私は、独りじゃなかったんだ…



無意識的に頼っていたことでさえ無意識下だったんだ


私は顔を上げた



A「…丸井先輩」



丸井先輩の顔は緊張が解けていたようだった


いつもの太陽のように眩しい笑顔で私を見つめる



A「…



頼れる人、います」



小さく開いた口から言葉が漏れだした


久々だ、こんな感情は…


口角が緩んだ



丸井「そっか…」



先輩は安堵の表情を浮かべた


そして、春の温かさと幼さを残した雰囲気を纏い、再び笑う



丸井「そうか、よかった…」



丸井先輩は私の頭をポンポンと撫でた


何度も求めた人肌の温かさだ



丸井「四月一日」


A「はい」


丸井「頑張れよ！」


A「…っはい！」



張った声にニカッと笑う先輩


私はそれを背に駆け出した



幸村先輩の元へ




丸井「…



頑張れよ！！四月一日！！」

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