92話 ページ47
青々と茂る芝生を踏むスニーカー越しの感覚が心地よい
私は帽子の少年に声をかけた
A「え…越前君？」
軽く声をかけてみたが起きていないようだ。無視しているだけかもしれないが…
A「手塚さんが呼んでましたよ」
今度は肩をゆさぶってみる。すると、彼の手がモゾモゾと動き始めた
越前「なに」
A「…手塚さんが呼んでました」
彼は帽子を被り直し、大きく欠伸をした
緑の芝生に白の半ズボンが映え、トリコロールカラーのユニフォームは彼にとてもよく似合っていた
右手のラケットを器用にもくるくると回し、彼はやっと立ち上がった
越前「あんた誰」
A「…2年の四月一日A」
自己紹介を聞いていなかったのか忘れたのか…物凄く生意気そうだし、先輩を敬う気持ちとか持ってなさそうだな…
越前「ふーん…アンタ、テニスできるの？」
A「ちょっと打ち合うぐらいなら…上手くはないよ」
越前「じゃあ、いいや」
…なんだこいつ
年下という存在はどれも苦手だ
何かと調子に乗ったやつとしか出会ったことがないし、小さい子供に対して可愛いという感情も持ったことがない
同世代の子は、幼稚園児を見て可愛いなどと言葉を出すが、私はそんなこと思ったことない
ゆっくりとコートへ歩き出した彼と一定の距離を保ちながら後ろをついていく
途中で私は左手に持っていたものを思い出した
A「あ、そうだった…これ」
越前「なに？」
A「ドリンク。こんな真夏の昼間に外で寝てたら脱水症状になるかもしれないでしょ…熱中症だって危ないし、これ飲んで。」
持ってきていたドリンクを彼に差し出す
彼は驚いた顔をしてからそれを受け取った
越前「…へぇ、やるじゃん」
A「……」
クソ生意気…
越前「昨日の人は好きじゃなかったけど、アンタは嫌いじゃないよ」
A「そうですか」
なんでそんな上からなんだよ…
ていうか、神崎先輩のこと嫌いなんだ…そこは見る目あるな…
あの人、前からマネージャーやってるだけあって仕事早いけど、変なところでドジ踏むせいでしょっちゅう選手に心配されている。マネージャーなんて本末転倒じゃないか
越前「ちゃっす」
桃城「おー、早かったな！昨日は30分かかってたのに！」
菊丸「四月一日ちゃんやるね！」
A「ど、どうも…」
手塚「越前…グラウンド100週だ」
越前「うぃーっす…」
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spark(プロフ) - ToaRin.人形劇の人形師さん» 探しましたがこのアカウントは存在しないと表示されました…。何故でしょう (2019年3月31日 18時) (
レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ToaRin.人形劇の人形師さん» ありがとうございます！探してフォローしますね！ (2019年3月31日 18時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - sparkさん» https://mobile.twitter.com/doll1124vtoarin (2019年3月31日 14時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - sparkさん» コメントありがとうございます！読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです！描写は結構頑張っているので、とても励みになります！本当にありがとうございます！Twitterで探したというのは、アカウントのことでしょうか？アカウントでしたらURLを貼っておきます (2019年3月31日 14時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - 初めまして、sparkです。いつも面白く読ませて頂いてます！夢主が父親に叩かれた時は、思わず父親にムカついてしまいました。背景描写も書かれていて、読みやすいです！これからも更新頑張ってください！(追記:Twitterで探したのですが見つかりません…) (2019年3月31日 13時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ToaRin | 作成日時：2019年3月10日 0時
