76話 ページ31
テンションの差が目に見えてわかる自己紹介
所々から控えめな拍手が聞こえてきた
跡部「二人とも戻っていいぞ」
跡部の言葉にほっと胸をなでおろし、足早に壇上から降りた
跡部「部屋わけは一部屋4人だ。他校とも交流するためにごちゃ混ぜになってるから喧嘩すんじゃねーぞ。女子は特別にそれぞれ個室がある。それぞれの部屋に荷物は置いておいてやったから、着替えたら30分後にテニスコート集合だ」
跡部が解散の合図をすると、広間にいる人はバタバタと慌ただしい音を立てながらあっという間に消えていく
…私は3階の真ん中部屋なんだっけ
スポーツウェアは部屋に入れてあるらしいから、一旦部屋まで行かなきゃいけないのか
A「30分って早いよな…急ごう」
駆け足で廊下を進み、階段を登っていく。手すりの感覚が肌に心地よくて、カーペットの反発性が足の負担を減らしてくれる
…あれ、そういえば３階の真ん中の部屋って
「ｶﾞﾁｬｯ」
ほんの少しの疲労感を吹き飛ばし、白い扉の金の取手を回して入る
ブワッと大きく私の髪を舞いあげた風
海の香りがほのかに香り、懐かしい情景を私の目に映し出した
A「…跡部の部屋だ」
…書斎で本を読んで、彼の部屋で知識を交換し合い時間を潰していた
小さい私と彼には大きすぎるベッドに座って、互いの両親の前ではしないような会話をしていた
弱音を吐いたのも、約束を交わしたのも、夢を語ったのもここだ
A「律儀なやつ…自分の部屋くらい自分で使えばいいのに…どうせ、自分だけ一人部屋なのは納得いかないから四人部屋に入ったんでしょ…」
大きく見えたベッド。今見ても大きいけど、あの頃よりは遥かに小さい。
大人になったんだ、私も
A「やっば！早くしなきゃ…！！」
クローゼットから何故かぴったりサイズのスポーツウェアを引っ張り出し急いで着る。
鏡で身だしなみを確認してから、懐かしさの残る部屋を後にした
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Twitterのほうで#ToaRinのタグをつけて小説のご感想を呟いて下さいましたら、巡回しに行きます。小説の方で直接感想を言いにくい方もご利用なさってください。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 174人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
spark(プロフ) - ToaRin.人形劇の人形師さん» 探しましたがこのアカウントは存在しないと表示されました…。何故でしょう (2019年3月31日 18時) (
レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - ToaRin.人形劇の人形師さん» ありがとうございます！探してフォローしますね！ (2019年3月31日 18時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - sparkさん» https://mobile.twitter.com/doll1124vtoarin (2019年3月31日 14時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - sparkさん» コメントありがとうございます！読みやすいと言っていただけて本当に嬉しいです！描写は結構頑張っているので、とても励みになります！本当にありがとうございます！Twitterで探したというのは、アカウントのことでしょうか？アカウントでしたらURLを貼っておきます (2019年3月31日 14時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
spark(プロフ) - 初めまして、sparkです。いつも面白く読ませて頂いてます！夢主が父親に叩かれた時は、思わず父親にムカついてしまいました。背景描写も書かれていて、読みやすいです！これからも更新頑張ってください！(追記:Twitterで探したのですが見つかりません…) (2019年3月31日 13時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ToaRin | 作成日時：2019年3月10日 0時
