【テニプリ】レズで何が悪い！！2【立海】

60話 ページ15

＿＿＿切原side


「切原、先生はな…お前のことを心配してるんだ…お前は何回英語で赤点をとったら気が済むんだ？」


切原「さーせん」



もう部活が始まる時間だと言うのに、俺は副担の先生に呼び出され、説教をくらっていた


この間のテストの点数があまりに酷いから、俺だけこうしてここに立っている


早く部活行きたい



切原「そんなご高説垂らされても出来ないもんは出来ないんですぅ」


「切原…


お前そんな難しい言葉使えたんだな」


切原「そっち？！これでも俺、国語は得意なんすけど？！あんた、俺の国語の点数知ってるでしょ？！」


「あー、そういえば国語は93点だったな…英語も同じくらい頑張ってくれたら良かったのにな…」



耳にタコができそうなほど同じようなことを繰り返され、そろそろ頭が沸騰しそうだ


夏の暑さにも、もううんざりだというのに…


誰か助けてくれ…



「ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ」



そう思うと、俺の願いが届いたのか、職員室の扉が開かれる音がした


きゅ、救世主か？！


扉へ目線を送ると、そこに立っていたのは息を切らした同じクラスの四月一日A


…なんだあいつか、あいつ嫌いなんだよなぁ


なな先輩に媚びやがって…おれは、まだマネージャーの件認めてないからな…



嫌な視線を送ると、あいつは担任と話し始めた



「すみません、合宿許可プリントのことですよね」



なんだあいつ、まだ出してなかったのか


やる気ねぇな…とっととやめちまえ！！



そんな暴言を心の中ではいていると、再び扉が開かれる音がした


今度はなんだと睨みつけるようにみると




恐ろしい表情でたつ女の姿があった




A「お…母さん…」



アイツの母親…？



「なんなんですか」


A「お母さん…落ち着いて…」


「お母様…少し落ち着いてください…今日はお子さんのことで…」


「落ち着いていられると本当に思う？子供の面倒見るのは貴方達教師でしょ？！なのになんで私がこんな所に来なきゃ行けないのよ！！」



激しい怒声をまき散らす女に、誰もが口を閉ざしてしまった


それは、俺も例外じゃない

61話→←59話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す