77話 ページ30
跡部「じゃあ、青学のやつから始めろ」
泣きぼくろがそういうと、1番跡部にちかい女の子が慌てた様子でマイクのスイッチを入れた
「あ…えっと、青学のマネージャーをしています。篠崎透(しのざき とおる)と申します。短い期間ですが、よろしくお願いします。」
篠崎さんが色素の薄い茶色の長い髪を揺らし、メガネを抑えながらお辞儀をすると、所々から拍手が聞こえてきた。
続いて、隣の人女の子にマイクが渡る
「こんにちは!青学のマネージャーをしている道野萌(みちの もえ)っていいます!よろしくお願いします!」
薄ピンクの髪の少女は元気に挨拶を済ませ、ニコッと微笑んだ。
彼女に対してよ、先ほどと同じように拍手が起こる。
……ふーん、なるほどね
「ふっ」
物凄く小さな声ではあったが、織語が小さく笑った
…私と考えることは同じっぽいね
次は織語の番だ
織語「こんにちは、立海のマネージャーをやらせて頂いています。織語煠弐と申します。数ヶ月ほど前にマネージャーを任されたばかりなので、ご迷惑をおかけする面が多々あると思いますが、全力でみなさんをサポートします。どうか、よろしくお願いします。」
いつもの織語からは想像もできないのような言葉遣いとピンと糸を張ったように伸びた背筋、揃った足、前で組まれた手と、素敵な笑顔
…やっぱりか
私に目がいかないように、最初に全力でアピールを送るつもりだ
私を他人にとらせないために
そして、最後の番として回ってきた私もマイクを手に取る
九条「こんにちは、立海の臨時マネージャーとして来ました。九条Aと申します。今回の合宿だけマネージャーとして参加します。ご迷惑をかけないように全力を尽くします。よろしくお願いします。」
至って普通のスピーチ。
織語がそんなに目立とうとしなくても、織語には自然と人がよってくるんだから、そこまでやんなくてもいいと思うんだけどねぇ…
心の片隅で思いつつ、壇上を降りて、元の場所に戻る…後ろは振り向かずにね
立海のメンバーの元に戻ると、部員達は織語を初めて歩いた赤子のように褒め称える
私は、端っこで待機する
「あれも煠弐の作戦かなんかやのう?」
私の隣でナチュラルにたっていたのは仁王先輩
ホントこの人暇だな
九条「また睨まれますよ」
仁王「平気ぜよ」
九条「私は言いましたからね」
仁王「大丈夫じゃて、もう帰るぜよ」
仁王先輩はそう言って、立海メンバーの元に戻っていった
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灰(プロフ) - 今更なのですが、すごく面白いです😭また機会があれば続き描いていただけるととても嬉しいです😭大好きです (2月1日 22時) (レス) id: 34533725fa (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 面白いです!これからも応援しています! (2019年7月25日 20時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - こっちのお話も凄く面白いです。続きが気になります。ホリック大好きだからイメージしやすくとてもよみやすかったです! (2019年3月10日 21時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
ToaRin.人形劇の人形師(プロフ) - 花姫さん» 応援の言葉、ありがとうございます!とても励みになります。一気に全部読んでいただけるなんて思っても見ませんでした!本当にありがとうございます!拙い文章ではありますが、お付き合いいただけたら、幸いに思います。本当にありがとうございます! (2018年12月24日 14時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
花姫(プロフ) - 初めまして。関連作品で出てきて読んでみたらとても引き込まれるお話で一気に全部読み切ってしまいました!続きが楽しみです!! (2018年12月24日 14時) (レス) id: 4f5055b7fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年10月20日 18時