【テ二プリ】人気者と嫌われ者【立海】

61話 ページ14

「ん…」


目を開ける


開けた先に広がったのは白


…あれ、何があったんだっけ


周りを見渡すため、上半身を起こそうとしたが


「いたっ…」


痛みで体は動かなかった


…あ、そうだ。私、スクリーンに潰されたんだっけ…


目は見えてるし、視力に問題は無さそう。足は、分からないけど腕は動かせるから、大丈夫そうなのかな


顔とかぐちゃぐちゃになってなければいいけど


思っていたより、生き残った自分の姿を冷静に見ていた


何気なく視線を下ろすと、私の膝の上には織語が寝ていた


…見ていてくれたのかな


九条「…ありがとう」


少し痺れる指先で優しく彼女の髪を撫でる


そして、そこで初めて気づいた


…体に繋がれているくだの数が多すぎる…


これって、私相当死にかけだったって事だよね…？


九条「…死ななくてよかった」


…前世の記憶を思い出し、どうやら私の思案は現在進行形で失敗しているようだ


私は、織語から結局離れられてはいないのだから


…


……あれ、そういえば切原くんは？


まさか…


死んでないよね？


織語「…ぅうん…あ、れ……？くじょ…



九条ぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお？？？？？？！！！！！！！」


目を擦り、子供のように愛らしい顔をしていた織語の顔は急変し、とんでもない声をはりあげ、伝説級の雄叫びを病院内に残した


九条「あっ…あ、おはよう？織語…」


織語「おはようじゃないよ！！！起きたの？？？！！！なんで起きたの？？？！！！ていうかドッペルゲンガーがいる！！！！九条しっかりしてよ！！！！！！！」


九条「おちつけ」

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