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48話 ページ50

縫谷さんは文化祭の準備に参加しなくなった


監督が消え、全員が困っていたところ


織語が役者兼、監督になった


自分から言い出したんだけどね


織語「わぁー!!!九條の衣装…ちょーかわいい!!!」


私が作った衣装は


白のワイシャツにスカーフのだんだんフリル


白のストライプの入った黒のベストに


定番の赤いマント


白いブーツ


金色の王冠


まぁ、定番


「「「「切原くんかわいいー!!」」」」


悲鳴のようなものに、そちらを向く


銀のティアラに、Aラインのドレス


ピンクに白のレースをだーっぷり使った


めちゃめちゃ可愛いドレス(嫌がらせ)


織語「赤也似合ってるよー!!」


切原「煠弍まで?!」


桐原くんには、さらさらヘアーでセミロングのかつらもご用意してやった


私は面倒臭いし、蒸れるから髪を後ろで縛るだけにした


織語「赤也!!ゴタゴタ言ってないで合わせるよ!!文化祭まで一週間なんだから!!」


縫谷の一件もあったが、織語のお陰で当日までには間に合いそうだ


私は、台本の読み込みは終わったし、セリフも暗記した


後は、桐原くん次第だが…


切原「わっ、ワタクシィ?」


織語「なんで疑問系なんだよ」


切原「ワタクシとか気持ち悪い」


織語「そのわかめ頭の方がどうかと思う」


切原「え…」


ガチめにショックを受けた切原くん


演技はまずまずどころか、皆無だ


下手くそ…というより、演技という言葉の意味を知らない感じ


ただ、音読してればいーや…みたいな


織語「いい?見本見てろよ?」


「煠弍様が、演技なさるわ…」


「さぞ、お美しいのでしょう…」


織語「………」


深呼吸をする織語


美しいには程遠いと思うけど…


だってさ、悪い魔女役だぜ?


織語「おーほっほっほっ!!!私をこのパーティーに呼ばなかったこと後悔させてあげる…


私はその美しい姫が死んでしまうという素晴らしいプレゼントを送らせてもらうわ!!!


おーほっほっほっ!!!」


「「「「………」」」」


やる気入ってんなぁ…


めっちゃ悪い魔女じゃん…


これじゃ、王子も姫役もできねーわな


切原「迫力ありすぎだろ……」


織語「え?弱々しい魔女の方が好みで?」


切原「そういうこと言ってるんじゃない」


楽しそうでよかったけど

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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年9月10日 23時

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