38話 ページ40
一通りの寸法を図り終え、さっそく衣装づくりをする
デザインは決めてある
切原「おい、練習しねーのかよ」
九條「練習はいつでもできるでしょ」
切原「作んのだって家でもできんじゃねーか」
九條「練習だって家でできるよ」
切原「みんなで合わせそうって言ってんだよ」
九條「今日練習始めたばっかでもう合わせるの?」
圧をかける
お互いの言い合いは止まらず、私は織語が用意したミシンで布を脱い始める
「九條さんさ……調子乗ってない?いくら煠弐様がいるからって…」
「そうよね。大体、やらないのだって下手くそだからやりたくないんでしょ?」
「切原君がせっかく誘ってるのに…アイツ…」
陰口
全部聞こえてるけど
それを聞いて、平然のする私と
笑顔のまま全く動かない織語
織語の暗示は万能ではない
結局信者が見てるのは織語だけであって、私を敵視している
なのに、仲良くしろだなんて無理な話
織語「くぅーじょーおーー!!」
九條「なにさ」
織語「今日さぁー、マック行こうよぉー奢るからァー」
九條「また肉?」
織語「おいしいじゃーん!ねぇねぇねぇねぇ!!」
九條「わかったわかった」
織語が私に抱きつく
それに笑顔になる私
睨む切原くん
嫉妬の目を向ける信者達
「あー…あのさ、九條さんの言う通り…まだ始まったばっかだから気軽にやろう…?ね?」
監督の縫谷さん
場の雰囲気を治めるため発した言葉は、空気を多少軽くした
私の肩持つようなこと言って…
この人も織語信者ではある
一応、平民の部類だけどね
だから、まぁ…害はない
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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年9月10日 23時