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34話 ページ36

あれから、保健室で放課後まで寝てしまった


先生曰く「顔色悪かったし、真っ白だったわよ」だったそう


傷もなんとか塞がった


ただ、


嫌な夢を見た…気がする


出来る限り深い睡眠は取らないようにしていたけど、今回は確実に深かった


でも、覚えていない


普通はそんなものなんだろうけど、何か違う


確実に何か見たけど、思い出せないんだ


思い出さなくても…いいものかもしれない


「九條!!」


九條「織語…」


織語「運ぶと傷が開いちゃうと思ってたから、シャツと手当だけしたのに……


邪魔したのは柳先輩だよね?


放課後まで、ずっと考えてたの


さっきは、私のわがままで九條に辛い思いさせたくなかったから何も言わなかったけど


やっぱり…」


九條「織語」


織語を呼ぶ


理性を失いかけた織語を


九條「これから、部活でしょ。行こうよ」


織語「え………」


微笑んで、手をつかむ


織語はどんどん顔を赤らめていく


織語「そんな……


九條から部活行こうって言われたの初めて!!!!」


大声をあげて、余った手で顔を覆う織語


かわいい


九條「キスでもしてあげようか?」


ニヤニヤしながら茶化す


織語「ほんとに止めてよ!!そろそろ死ぬ!!!」


鼻血を垂らしながらいう織語


確かに大惨事になりそうだ


九條「じゃあ、また今度で」


私はご機嫌で、織語の手を引く


織語は赤面した顔をもっと熱くして付いてくる


テニスコートに向かって


_________
_____
_


切原「え?!煠弐先輩ってテニスできるんすか?!」


織語「うん。素晴らしい家庭教師に教えてもらったからねー」


丸井「家庭教師?」


真田「意外だな…そんなにテニスがしたかったのか…」


織語「うーん、まぁ、そんな感じ」


盛り上がっているテニスコートを尻目に


本を読む


私、家庭教師だったのか…


織語にテニスを教えたのは私だ


といっても、テニス部の動きを見てコピーして織語に教えただけなんだけど…


織語は運動得意じゃないから


……本当は私が織語にテニス教えたら喜んでくれると思ったから頑張ったんだけどね


仁王「おまん、テニスできるんじゃろ?」


九條「出来ませんよ。ルール知りませんし」


しれっと嘘をつく


この人面倒臭いから適当に流しておこう


九條「戻らなくていいんですか?」


仁王「明らかに話題逸らしたじゃろ、嘘ついてる証拠じゃき」

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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年9月10日 23時

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