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ネックレスのことをすっかり忘れた優雅な食事風景は終わり、歯を磨くと
す
自室へと戻った
A「べル」
ベル「承知いたしました」
その声が響くと、私を光が包み込む
すぅ、という息を吸うような感覚の後
私の身体は元に戻る
A「この身体も久し振りね」
ベル「そうですね」
その時の服は、真っ白なワンピース
それだけだ
邪魔な白銀の長髪に裸足の自分
ベル「お出かけしますか？」
A「そうね…1度この姿でスケートやって見ようかな…」
ベル「今すぐ、服をお持ちします」
ベルがそう言って3秒後
ベル「お待たせいたしました」
早すぎ
ベル「女王様がお召にならなかった、レースのワンピースを…」
女王様…何やってんだよ…
え、ていうかそんな酷いやつ着させられんの？
嫌なんだけど…
袋から取り出すと、
レースが何枚も重なっている上品なワンピース
想像とは全く違うものが出てきた
こっちも、真っ白だな…
それに、白いストラップシューズ。
レースの靴下
白いつばの広い帽子にシルクのようなリボンがついている
天使のような格好
……確かに、これはいやだな…
こんな白い格好は私には似合わない
女王様の気持ちすごく分かった
自分に似合わなくて恥ずかしい
ベル「何を言ってらっしゃるのですか？お似合いですよ」
A「無理に仕事しなくていいよ」
ベル「確かに『お世辞』は執事の仕事ですが、似合わないものは持ってきませんよ。似合うと思ったので持ってきました」
A「…………おまえ、口説いてる？」
ベル「まさか」
だよな。お前が私を口説いてたら天と地がひっくり返ってるわ
A「あ」
ベル「はい？」
A「これ、お前が置いた？」
ポケットからネックレスを取り出し、見せる
ベル「あぁ……はい。」
A「なに？その微妙な返事は？」
ベル「うーん、まぁ…そうですね。それ、あげます」
……話の内容が理解できないんだけど？
ベル「先日、女王様の…仲間といいますか……カミサマに使えてる人の1人が作ったお守りを頂きまして…昨夜、主がうなされていたので置いておいたのですが…」
A「私うなされてたんだ？」
ベル「覚えてませんか？」
A「？なにも…」
ベル「…………そうですか」
なに？さっきから
A「これ、効くの？」
ベル「はい。腕は確かですので、持っておくだけでもいいと思いますよ」
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作者名：ToaRin | 作成日時：2017年6月29日 23時
