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勇利「誰なのかは知らない…なんか訳の分からないこと言ってたし」
A「訳の分からないこと？」
勇利「そう。僕は一年前、目覚めたらそのスクリーンで君が執事さんとなにか話しているのが見えた。」
執事さん…ベルのことか…
勇利「それ自体もよく分からなかったけど、変な人がきて、ボクがアニメの人間だということが言われた。君の存在も。ヴィクトルを助ける方法も教えてもらった。」
だから、私が勇利になった…
なるほど、だったら辻褄があう
勇利「元々、ヴィクトルを助けたくて強く思ったら君が僕になっていた。」
A「ヴィクトルを殺した犯人は？」
勇利「君も見たでしょ？全員違う人間だ。同じなのは、ヴィクトルが死ぬって運命」
勇利は俯いた
A「泣いてるの？」
勇利「泣いてないよ。思い出したら、辛くなっただけ」
あぁ、彼は人間だ
好きな人を亡くして、私は行動をどのように起こすのだろう
分かるのは、私は彼のようになれないということ。
彼になっても、私は変わらないこと
勇利「…さて、時間が無い。ボクはその日までここで君を見続けるだろう。ボクは、まだ僕の体に帰れないから、君に頼るしかないんだ」
A「私に生き返ろと…？」
また、生き返らなきゃいけないのか。
二人が待ってるから
勇利「さっき言った変なひとが、教えてくれた。でも、代償が必要なんだ。君自身の」
A「…生き返るのは勇利だけど、体に戻る魂は私だから私の代償が必要なのね…だけど、その前に一つ」
A「ベルは堕天使だから、私が死んだら私の元へ来るはず、もしくは、天に登ると思うんだけど…
その他の魂が入れないここは何処なの？」
勇利「ボクにもわからないよ。でも、ここはボク達2人のための空間で、ほかの魂はここに辿り着けない、世界とは隔離されたところだってこと」
A「本当に私達だけ…ね」
これが何処かで見られてる…ってことは…
いや、なんでもない
A「話を進めよう…代償は？」
勇利「…………代償は…
君の人並外れた記憶力」
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作者名：ToaRin | 作成日時：2017年6月29日 23時
