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81… ページ35

家に帰るとヴィッちゃんが玄関で尻尾を荒く振りながら待っていた


「ただいま」


一言いって軽くさわる


あー、今日もふかふか


前世は犬猫どころか動物に触ることなんてできなかった


向こうが私に警戒しすぎて


常に殺気のような、誰かを警戒するように生きているせいだったと思う


近付いてもさんざん噛みつかれていた


勇利はいいなー


わたしはもう私を忘れちゃった


どれが本当の私なのか


…でも、きっと


あの2人は覚えててくれてるから


それでいい


勇利「母さんいるー?」


母「なーにー?」


その声は奥の台所から聞こえてきた


母にテストを報告するため、自ら足を運ぶ


母「どうしたの?」


母は夕食を作っていた。


今日は定休日なので、僕達の分を作っているのはすぐに分かった


勇利「はい」


リュックからテスト用紙6枚を取り出し、わざと裏返しにして渡した


母は頭に?を浮かべていた


テストだって分かってないなこりゃ


勇利「テスト結果」


その単語を口にすると母は「あー」と思い出した口ぶりで言うとニヤニヤと、笑い出した


良くない結果だと思ってるんでしょ


わかり易い母だ


私は九條Aだ。


今までの人生。満点以外は取ったことがない


これからも


……あ、勇利のときはべつね?


私の手からテスト用紙を母が引き抜く


それをゆっくり表へと返す





母「…………………」


その顔は一瞬で崩れ、唖然とし、口を開けたまま停止していた


その光景に思わず笑いがこみ上げるが我慢する


ベル「主、べつに面白がってないですよね」


よく分かったね。


まぁ、予測できた反応だしね


というか、人間驚くと声が出なくなるのね


勇利「どーかな?塾は行ったほうがいい?」


母「………______」


母は小さな声で何かを言った


勇利「?」


母「すごいじゃない!!!!勇利!!!!」


突然大声を出し興奮し始めた母にギョッとする


突然すぎじゃ?!


母「この間の大会に引き続きテストまで!!!貴方は自慢の息子よ!!!」


勇利「あ…ありがと母さん…」


この大声に多少顔がひきつる


悪い気はしないけどさ

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ToaRin.774の人形(プロフ) - 華飛さん» ありがとうございます!!本当ですね。前作でも同じことをしてしまっていました…気をつけます。教えて下さりありがとうございました (2017年5月14日 0時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
華飛(プロフ) - とても面白いです、それ故にもったいない…!オリジナルフラグが…!消されちゃうので外してくださいねー! (2017年5月13日 15時) (レス) id: 9e2f5dbb6a (このIDを非表示/違反報告)
坂本ムサシ(プロフ) - オリジナルフラグ外れてないので、外して下さいね。 (2017年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 098600d6aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年5月1日 22時

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