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大会の結果は、私が最優秀賞だった
母もミナコ先生もスケートの先生も優子ちゃんも褒めてくれた
こんな環境で育ってきたのか。勇利は
妬ましいな
壇上の上はいつもより少し高く、誇らしかった
前の学芸会では、遊びで主演やらされて、目にもの見せてやろうとしたら途中で無理やり変わらさせられたんだよな…
懐かしい…
その感情しか浮かばなほど、前の私は薄れていく
こうやって、私は勇利に殺されてゆく
「お疲れ様でした」
中性的なその声は、さんざん聞いた声だった
A「遅かったのね。ベル。」
ベル「申し訳ございません。報告と調べ物が終わらなかったもので…」
…珍しいな。こいつが、終わらないとか
コイツはヨーロッパ系の紳士で、定時には必ず帰宅するような人間(?)だ
ベル「少々、時空に歪み見られまして。」
大丈夫そう?
ベル「はい。なんとか。」
あの空き巣と何か関係が?
ベル「…調べた結果、あの空き巣は関係はありません」
あの空き巣は?
他のものと関係あるの?
ベル「……いえ、それが…何も。」
?
じゃあ、なんで
ベル「時空が歪んだのは確かです。でも、原因も分かりませんし、何かが起こったわけでも無いのです。」
…これから何かあるかもしれない?
ベル「…定かではありませんが…」
きっと、私絡みね
母「勇利!やっぱり凄いわアンタ!!今日はカツ丼ね!!」
勇利「ありがとう。母さん。」
時間が経つのは早いわけでも遅いわけでもない
ただ、物語には必ずendがあり
時間が進めば進むほどそれは近づいてくる
主人公の死ぬまでが描写されている事もある
大半は途中経過
でも、ストーリーはまだ続いている
私の人生も物語のようなもの
進んでゆく時間は
着々と
endingへと
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ToaRin.774の人形(プロフ) - 華飛さん» ありがとうございます!!本当ですね。前作でも同じことをしてしまっていました…気をつけます。教えて下さりありがとうございました (2017年5月14日 0時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
華飛(プロフ) - とても面白いです、それ故にもったいない…!オリジナルフラグが…!消されちゃうので外してくださいねー! (2017年5月13日 15時) (レス) id: 9e2f5dbb6a (このIDを非表示/違反報告)
坂本ムサシ(プロフ) - オリジナルフラグ外れてないので、外して下さいね。 (2017年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 098600d6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年5月1日 22時