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66… ページ20

指定された場所に座り、銉葉を隣に座らせた


織語は思ったよりも酷くはなく、安静にしていれば大丈夫だといわれた


銉葉「よかったね…本当に…」


A「そうだね…」


疲れたような顔をする銉葉に声をかける


A「眠いの?」


銉葉「ぅん…でも、みんなが頑張ってるのに一人だけ寝るのは迷惑だから、起きてるよ」


A「何言ってるの?」


銉葉「え?」


A「銉葉だって、ここにいるんだから、休んでいいに決まってるじゃん。この人たちの仕事は人を助けること。一時的なものじゃないんだよ?だから、むしろ寝てくれなきゃ困るんじゃない?」


銉葉「…………………………分かった」


しばらくの沈黙の後、銉葉は頷き、私の肩を枕にして楽な体制になった


銉葉「そういえば…さっき…男の人が…」


ウトウトしながら話す銉葉


男の人?


銉葉「細マッチョで……茶髪の…黒い半袖……長ズボンの人が…」


途切れ途切れに話される言葉


A「え?」


それ…


「priiiiiiiiiii」


銉葉「わぁ?!」


突然、銉葉の携帯がなった


それに驚き、一瞬で目が冷めてしまった銉葉は慌てて携帯を取り出す。


銉葉「あ、ママからだ…」


一言つぶやくと、顔が青ざめる銉葉


携帯の画面をタッチすると、耳に当てた


銉葉「もしもし?ママ?…………ごめん。でも、織語が空き巣にあって……うん。警察の人が…」


茶髪で、細マッチョ?


黒い服…


それって…


脳裏に浮かんだ、走り去る男の姿。


全身真っ黒で、帽子を被っていたが、その中で見えた色は、肌色と茶色。


細身で筋肉質の男。


はっきりと、覚えている


それは…


A「…っやっぱり!!」


湧き上がってくる怒り


憎悪。ゆっくりと侵食する不の感情


理解できない感情は手足を動かす


A「銉葉」


立ち上がって、その場から離れようとする銉葉を止める


銉葉「……?…何?」


A「今言ってたヤツはどっちに行った?」


銉葉「向こうだけど…?」


銉葉が指を指したのは住宅街の奥。


A「此処で待ってて!!!」


銉葉「えっ?!ちょっと九條!!!どこ行くの?!」


静止の言葉を払い除け、走り出す


やられた


面白がってやがるアイツ


なんだっけ。この収まらない気持ちは


過去に数回あったけど…


忘れちゃった

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ToaRin.774の人形(プロフ) - 華飛さん» ありがとうございます!!本当ですね。前作でも同じことをしてしまっていました…気をつけます。教えて下さりありがとうございました (2017年5月14日 0時) (レス) id: ae3734b391 (このIDを非表示/違反報告)
華飛(プロフ) - とても面白いです、それ故にもったいない…!オリジナルフラグが…!消されちゃうので外してくださいねー! (2017年5月13日 15時) (レス) id: 9e2f5dbb6a (このIDを非表示/違反報告)
坂本ムサシ(プロフ) - オリジナルフラグ外れてないので、外して下さいね。 (2017年5月1日 23時) (携帯から) (レス) id: 098600d6aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ToaRin | 作成日時:2017年5月1日 22時

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